「ノートルダムの鐘」3回め 2017-03-16

2017-03-16

3回目の「ノートルダムの鐘」です。

3回めともなると細かいところやいつもと違うところにも目が届きます。

今回は、カジモドが田中彰孝さん。
これで、カジモド、フロロー、エスメラルダ、クロパン、は全キャスト観れました。
フィーバスだけが3度とも同じ方なので、もう一方も気になるところ。

四季のキャスティングは個性で分けるイメージがあまりなく・・・
強いて言えば「ハムレット」の石丸さんと下村さんはあえて別イメージをあててきていたような気がしますが・・・・
でも今回のノートルダムの鐘は明らかにキャストで役イメージがかわっていた気がします。

カジモド。
初回でみたからでしょうか。飯田さんのカジモドはたどたどしく、閉鎖的なところで育ったのが手に取れるような怯えと畏怖の念と子供のような無垢さ純粋さがあったような気がします。
満面の笑顔をむけるところはこちらも嬉しくなっていました。
危うげだったカジモドが自分から動くところは成長の過程を見たような感じです。

2度めの海宝さんは、演出の指示がはいったのかもしれませんが、たどたどしさ・・・満足に会話が成立しない・・ということはなく、まっすぐな感じがしました。
さらに3度めの田中さんは身長も高く、わりと饒舌に話してたせいか、フィーバスの「しゃべれないくせに」という言葉がしっくりいかないほど、素直な青年・・というイメージでした。
肩当てを外したときの服の汗染みは田中さんが上半身びっしょりだったので熱量はありましたし、気持ちもたっぷりでしたが・・・カジモドの哀れさ、いままでの環境の弱さ・・からはちょっと遠い気がしました。
でも、実直で好感持てるカジモドではありましたよ。

フロロー。
芝さんのフロローは真面目でストイックで、自分が女に気をとられるのが許せなくて元凶を消し去ろうという結果になってしまった・・と感じました。
弟を愛していたのも過去のこと、と割り切り、司祭としての自分が全てと思っているような・・・
野中さんのフロローは、過去に女性の影もあったであろう人情的なフロロー。エスメラルダに純粋に惹かれ、ほしいと願っているけどうまく表せない不器用な男・・というイメージでした。
ストイックで自分と戦うフロローと、苦悩し一生懸命でもうまく伝えられないフロロー、どちらも魅力的です。

エスメラルダ。
岡村さんのエスメラルダは、強くて雄々しく猛々しく、姉御肌。フィーバスが惹かれたのはその「自由奔放」ぷりなのでは?という感じです。じゃっかん大雑把な感じがしないでもないww 
宮田さんは動きもしなやかで色気もあり、まさにジプシーの踊り子というイメージ。フロローが惹かれるには、こちらのほうが色気あり、母性あり、背徳感あり・・で納得です。野中さんのフロローとのバランスはすごくよかったとおもいます。
一人でがんばってきて休みたいなと弱気になったところに出てきた女性に惹かれる・・という構図でしょうか。
・・・とすると強いエスメラルダに惹かれる芝さんのフロローは、強いものを攻略したいと思う向上心の塊・・・??ww

3回みたことで各俳優さんのイメージや作品の細かいところまで堪能できて楽しかったです。

今回はカジモドの顔に黒ペイントがあるところからの消える変身もじっくりみてました。
背中を向けてペイントおとしているようですが、わかっていても振り向いたときの「俳優」への変身は驚きがあります。

追加公演がきまったようですが、また東京公演もどってくるのを待ってます♪

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