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【MTG】ゼンディカーの夜明けリミテッド最速考察

前回の基本セット2021では記事にしきれなかったので、半年ぶりの行進になります。発売前の考察になります。

「発売後の考察記事」の精度はプロプレイヤーの人たちにかなわないので、スピードを売りにしていこうと思います。ファ○通の最速攻略本の立ち位置を目指します。


1.キーワード能力のおさらい
1.1.パーティ

ベースキャンプ

戦士・ならず者・ウィザード・クレリックの4種類の種族が自身の場に何種類存在するかを数えます。当然、多い方がいいのですが、リミテッドに関しては「パーティを参照するカードを中心としたもの」と「パーティを形成する種族どれか1つをフューチャーした部族デッキ」のアーキタイプに分かれます。アンコモンのマルチカードを見る限り、パーティ参照は青白と黒赤、部族参照は白黒、白赤、青黒、青赤となっており、緑だけ独立しているようなイメージです。

タジュールの模範

ピックの際は意識する必要があると思いますが、環境に十分な数のクリーチャーが用意されています。

石造りの荷役獣

1.2.上陸

世界を彫る者、ファイラス

土地を出した際に発動する能力です。基本的に土地というのは序盤~中盤まで毎ターンプレイしながらゲームを進めていくので、「普通のデッキ」に上陸持ちのカードがあっても『そこそこ発動する』と思います。対して、「土地を手札に戻す」系の能力については上陸と合わせた際に効果を発揮するため、上陸系のアーキタイプを組む際は合わせて採用していくことになりそうです。

タジームの猛禽

1.3.キッカー

遺跡の碑文

追加でマナを支払うことで更に効果を得る能力です。タイプとしては「キッカーすること前提のカード」と「状況に応じて使い分ける(キッカーしなくても普通に強い)」の2パターンになります。こちらも、キッカーを持つカード自体は「普通に」採用ができ、「キッカーコストで呪文を唱えた際に誘発する能力を持つカード」がアーキタイプ専用カードになります。

マーフォークの鷹匠

1.4.モード両面

エメリアの呼び声

土地として使うか、スペルとして使うかを選択できる、ガンダムウォーの『ヴァリアブル』に近い効果をもつカードになります。タップインなどの制約はありますが、基本的には土地として計算し、後半引いた場合に腐りにくくします。また、上陸の際に話した「土地を戻すカード」を駆使して、最初は土地として、土地が余り始めた後半に戻した後スペルとして使用するということも可能です。なお、これを持っているのはアンコモン以上のカードです。

枝重なる小道

その他、「+1/+1カウンター」「ライフを得る」「相手の墓地が8枚以上」などのキーワードはアーキタイプの欄で解説します。とかくこの環境は「上陸」「キッカー」「モード両面」で如何に土地の過剰=マナフラッドを受けるか、そしてパーティor部族を如何にかき集めるかの勝負になります。

髑髏砕きの一撃

2.環境の評価
2.1.クリーチャー

名門の吸血鬼

コモンのクリーチャーを並べると、純粋なデータベース上のマナレシオは2マナ2/2、3マナ3/2or2/3、4マナ3/3or4/3、5マナ5/4or4/5となります。現実にはそれにプラスしてキッカーや上陸でサイズアップするカードが何枚かいるためマナレシオの換算的にはもう少し大きな値になるかと思います。そもそもコモンにコストの高いクリーチャーが少なく、5マナが5種、6マナ2種、7マナは「海門の巨像」しかいないという環境になります。また飛行に関してはコモンはすべて「タジュールの投網使い」で止まるサイズになっています。

タジュールの投網使い

マナレシオに関してはアンコモンも同等なのですが、レアになると一回りサイズがアップします。能力に関してもぶっ飛んでいる能力は高レアリティに寄っているため、いわゆる「レアゲー」環境なのかなと思います。

岩山鎧のベイロス

2.2.除去

ナヒリの束縛

上の欄で提示した通りクリーチャーのサイズアップがよくおこる環境下において、今回収録されている除去は変にパーティやキッカーを絡めていて予想以上に使いずらくなっています。それらの縛りがない除去を見ると、「狂気の一咬み」はサイズアップがない一方格闘、「ナヒリの束縛」はダブルシンボル、赤の除去はマナコスト以下のダメージしか与えられないなど、どれも使用感が非常に悪くなっています。

狂気の一咬み

一方で、前回M21の「抵抗の妙技」「レインジャーの悪知恵」のような呪禁・プロテクションを付与するようなインスタントは、パワーの上がらない「甲羅の盾」をキッカーで唱えた際くらいなので、相手の回避手をそこまで気にする必要はないです。

甲羅の盾

2.3.色毎の評価

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