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ホーチミンからプノンペンまでチャリ旅してみて

今僕は、オンボロ中古ママチャリで、ベトナムのホーチミンからタイのバンコクまでのおよそ1,000kmを進もうとしている。

現在5日目、カンボジアの首都プノンペンにて、のんびり1日休憩している段階だ。

ここまでは4日間かけて、230kmを漕いできた。1日あたりにならすと60km弱。他のチャリ旅系の記事を読んでみると、1日100kmとか余裕で行けるらしいのだが、僕の体力低下が原因か、ママチャリ(ジョニーと名付けた)の雑魚さが原因か、マジで60kmで限界なのである。

今も足の筋肉痛がエグくて、階段も少し苦労するくらい。

暑さもエグい。気温で言うと30度前後なのだが、直射日光が日本のそれとは訳が違うくらい強い。

チャリ旅2日目、半袖短パンで走っていたら、腕から足から耳まで日焼けで真っ赤っかになってしまい、寝ている時すらヒリヒリする状態になってしまった。

幸いサングラスをしていたのでまだ目は守れている方だと思うが、まぁとにかく、照りつける熱帯地域の日差しとの戦いだ。

プノンペンに来てから英語を使える人が多くなり、「なんでチャリで走ってるの?大変じゃん」と言われることがあった。僕もそう思う。バカだと思う。

でもチャリだからこそ見えた景色もあると思っている。

そのいくつかをここに書き留めておきたい。


体全体で感じるカンボジアの大地

飛行機で飛び越える、バスで移動するのと明らかに違うのは、カンボジアを体全体で感じられるということ。

僕はカンボジアに入って3日間、田舎町をずっと走っていた。ところどころに小さな町があるが、一言で言えば"終わりがわかる街"である。

一応自然の中に建物は立っているが、あくまで自然をベースにところどころに簡単な家を建てたという感じで、この街をチャリで走っていると、いつか終わりがくる、地続きでまた自然に戻る、という感覚がある。

一方で、プノンペンに入ったときは全く違った。

突然現れるビルビルビル!!綺麗な建造物、川沿いをキラキラと走る船。
店に入れば大体の人が英語を喋れる。なんだこの世界は!?

ただ僕は黙々と自転車を漕いでいただけなのに、いきなり時空が歪められて別世界に飛ばされたような感覚だった。

人間によって建てられた建造物が主、自然が副の世界に変わり、この都会が永遠に続くように感じられてしまう。また地続きで自然に戻るとは思えない。

人間ってすげぇ…と思わざるを得なかった。

というか僕はカンボジアに対して、ラオスと同じような感じで、「自然豊か〜文明はそんなないで〜」を想像していたが、蓋を開けてみたら全然発展していた。(文明があるかと言われると微妙だが…)

あとは、田舎町を走っているときは、ペダルを踏むのに明らかに力が必要だった。しかしプノンペンに来ると、もう何も力を入れなくてもスイスイ〜進んでいく。

こうしたカンボジアという大地そのものを肌で感じられているのは、とても大きいチャリ旅の魅力だと思う。

人の温かさ

チャリで走っていると、補給のタイミングやチャリが壊れたタイミングなど、現地人とコミュニケーションをとる機会が多くなる。

カンボジアの田舎の方だと英語を喋れる人はごくわずかなのだが、現地語で「ありがとう」だけ言えばなんかいい感じの雰囲気になる。

こちらが笑顔で話していれば、相手も笑顔になってくれる。

そうしてコミュニケーションを取りながら進んでいると、孤独は全く感じないし、全ての人間が等しく同じ生物であると認識できる。

やはり肌の色が違ったり、話している言語が違ったり、バックボーンとなる思想が違ったりすると、相手が何を考えているかわからず同じ生物だと思えなくなってしまうこともままある。

僕も少なからずそう思ってしまっているが、ニカッと笑顔を向け会えた時だけは違う。この瞬間は心が通じ合えたような感覚になる。

この瞬間を感じ続けられることがチャリ旅のまた一つ醍醐味かもしれない。

達成感

最後に、"達成感"である。

これは別にチャリ旅に限ったことではないが、達成感は、マンネリ化する人生に刺激を入れるいいスパイスだと思う。

今はベトナムのホーチミンから4日間かけて、カンボジアのプノンペンに来た訳だが、これだけでも達成感が半端ない。俺、できるやん!!!!!って気持ちになる。

目標を設定して、達成する。目標を夢と置き換えてもいいかもしれない。

達成し終える前に、また次の夢を設定する。こうして常に夢を追いかけ続け、気づいたら死んでいる、というのが一番いい人生なのではないか?

僕もチャリ旅が終わるまでに、また次の夢を見つけたい。

多分、「一旦〇〇万稼ぐ」とか「彼女作る」とか「プログラミングで仕事できるようにする」とかになってきそうだが、大事なのは、達成したかどうかが明確にわかるかどうかだと思う。

世界一周という夢を立てた時も、ヒッチハイクで東京から京都まで行くという夢を立てた時も、明らかに達成したとわかるからあれだけ充実感があったんだろうと思う。

夢の立て方、これは一つ重要なスキルだと思うし、海外を旅して身についたスキルでもあると思う。

これから

今日は1日プノンペンを観光し、明日からまたチャリ旅を再開させる。

4日かけてアンコールワットを目指し、3日かけてタイボーダーに到着、そこからさらに4日かけてタイのバンコクに到着!という流れ。

ポイントについたら1日は休むと考えて、9/2にバンコク到着予定。

頑張りつつも、このチャリ旅を思いっきり楽しみたい!!!!!

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