DeNA雑に支配下選手解説【石上泰輝】 #4
こんにちは。だけんさんです。
パート3も多くの方に読んでいただいて嬉しい限りです。記事のスキ❤️もいつもありがとうございます。
(前回のnoteはこちらから)
今回も贔屓球団に入団した新人選手をざつーに解説するシリーズなので興味のある方は読んでください。
第四回は石上泰輝選手です。
ではどうぞ。
ざつ解説
小柄ながら足・肩に強みのある大学生の遊撃手。
172cm82kgという数字にも納得するようなガッチリした身体ではあるが、トップスピードは非常に速い。盗塁を仕掛ける時にぐんぐん加速してスピードに乗っていく姿が印象的。守備の面では地肩の強さを活かしたプレーが多い。
打撃成績に特別優れた分野は無いが、優れた身体能力を生かしたフルスイングで広角に打球を飛ばす。リーグ戦では巨人ドラ1の西館勇陽から満塁ホームランを打ったことも。
ツールとして最も魅力があるのは肩だろうか。遠投120mの記録がある肩を持ち、難しい送球姿勢からでも強い送球が可能だ。ボディバランスと肩の強さは評価出来る。後述するが外野手としてのオプションを得た際にも有用な武器になる。
次いで足の速さにも目がいく。一瞬で加速するという感じでは無いものの、加速してからのスピードはかなり速く、トップスピードに優れた選手というイメージ。
リーグ戦における盗塁成功率自体はそれほど高くはない。技術的な部分なのかスペック的な部分なのか判断が付きかねるが、プロでレギュラーを獲得出来たとして盗塁王を争うレベルという様子では無さそう。盗塁を仕掛けてバッテリーをかき乱すというよりは、トップスピードに乗った時の走塁能力で次の塁を狙っていくには十分といった感じかなーと。
自身でも「肩と足が持ち味」というように自他ともに認める武器である事は間違いなさそう。
打撃面では左足が地面に接地したまま回る、所謂母趾球ターンのため腰が回り切っていないのは気になるが、それでもスイングのキレはあるので上体の力が非常に強い選手なのだろうと思う。バットを入れる角度が良く、打球角度を付けられるタイプなのでもう少し下半身の連動も出していければ面白い。
なまじ足が速いため逆方向狙いなどの路線に舵を切るよりは、広角に弾き返す打撃をするだけのポテンシャルはありそうだが、現状だとプロでは中距離打者というよりは単打寄りの打球が増えざるを得ないか。
数字で見ると、2年秋〜4年春までの出場期間は東都2部リーグに所属しており、4年秋で1部に復帰。1部リーグの出場機会は少ないので度外視するとしても、2部リーグでK%は約20%ほどと低いとは言えない。三振>四球な事も考えるとそれほど選球能力に秀でた点があると言う事もなさそうだ。
ISOも通算で.118とそれほど突出してはいない。非力故の単打狙いという訳ではなさそうだが、プロで長打を狙っていくにはフォームを含む見直しが必要になるだろう。
打撃面で突出した成績を残しておらず、1年目から上で勝負というよりは下でじっくり基礎を作る方が将来的に得であるように感じる。
守備面では堅実ではあるものの、捕球動作と送球動作が分離していて、スムーズに送球に移れているとは言いがたい。その一方で地肩の強さは素晴らしいので多少体制が崩れてもアウトは創出出来ている。
そのため多少技術的に拙くも、球際の強さ、送球能力の高さがあれば巨人・門脇のように1軍で遊撃手としてプレーする事も出来なくは無さそうだが、一瞬でトップスピードに入る爆発的な加速力という点では彼にやや劣るように見える。
「大学生の遊撃手」の獲得という点で、低調な1軍スタッツに対する即効性を感じる指名にも思えるが、打撃・守備のどちらを見ても、ファンが期待するような”即戦力遊撃手“という立ち位置を望むのはやや難しい面があると認識している。個人的には過去獲得してきた高校生の内野手が満足に結果を残せていないので、そこを代替するような側面が強そうというところ。
もちろん2軍で遊撃手として育成していく事は良いのだが、早く使うのであれば地肩の強さを活かした三塁手として起用してみても面白いし、外野手のオプションを持ってみても、肩だけでなく守備時の走行距離が長いため脚力を活かしやすそうにも思う。
小柄だがポテンシャル自体は良いものを持っている。反面、プロで一から作り直す部分も多そうに見えるので、2年後・3年後を目標に焦らず課題を消化出来れば、どちらか一方だけでなく攻守にバランス良く利得を出すような選手になる事も十分可能ではないだろうか。
まとめ
・小柄だが身体能力の高い遊撃手。
・最も優れたツールは肩・次いで足。
・守備・打撃共に潜在能力はあるが、「即戦力」を期待しすぎない方が良いか?
・外野手オプションを持っても面白い。「将来性」に大きな期待。
(╹◡╹)ファーム育成能力の腕のみせどころ
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