ラテン文字のステルス・キリル文字化計画
※この記事は悪事を唆すものではありません
この間 nоtе で記事を書いていたら、こんなことがありました。
PCでキリル文字を打ち込んでいると、いくつかの文字がきれいに表示されなかったのです。 本当はフランス語のアルファベットのように Ê ê, Ô ô と表示させたいのに、キリル文字だと補助記号の ◌̂ が文字の上に乗っかってくれずに Е̂ е̂, О̂ о̂ となるという悲しき事態……
筆者はどうしたものかと悩んだ末、不本意ながら、キリル文字の代わりにラテン文字を使うという苦渋の決断を下しました。やはり文字の視認性は大事にしたかったからです。
しかし筆者はこの上なき屈辱を味わいました(味わっていない)。今回の nоtе の件に限らず、フォントに収録されていないからと、キリル文字で書くべきところを同形のラテン文字で置き換えるように強いるのはその言語に対する侮辱です(これは本気)。ラテン文字社会の傲慢です(本気)。
そこで筆者はラテン文字社会に対して、ささやかな報復を試みることにしました。それがステルス・キリル文字化計画です。要はラテン文字を全く同じ形のキリル文字で置き換えるという簡単なものです。
nоtе をはじめ、Тԝіttеr や Fасеbооk などの ЅNЅ、Gооgӏе Сһrоmе などのブラウザ、その他多くのサービスで、ラテン文字とキリル文字は見かけ上判別できなくなっています。我々はこの穴を突いて、世のラテン文字を隠密にキリル文字に書き換えるのです。
実践例
ユーザ名のステルス・キリル文字化
筆者はすでに nоtе, Тԝіttеr, LІNЕ, GіtНub 等々のユーザ名をステルス・キリル文字化しています(例:Міја, Міуа)。このことに気付いていない、はなからラテン文字だと思い込んでいる人々は、いくらラテン文字で Mija や Miya と検索したところで筆者のアカウントにはたどりつけません。愉快ですね。Ԍӏоrу tо tһе Lаtіn аӏрһаbеt!
英文をこっそりとキリル文字に書き換えてみましょう。上の例では r, t, L, n, b 以外すべてキリル文字になっています。慣れてきたら卒論・修論・博論のステルス・キリル文字化にも挑戦してみましょう。筆者は責任を負いません。積分定数を С(エス)とする
$$
\int \cos(x)\,dx = \sin(x) + С
$$
Соnсӏuѕіоn
Ѕtеаӏtһ Суrіӏӏіzаtіоn оf Lаtіn ѕсrірt ѕһоuӏd bе dоnе tо tһе ехtеnt tһаt іt dоеѕ nоt іnсоnvеnіеnсе оtһеrѕ.