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なじみのある声

自分の声はお好きですか?
いい声だとほめられたことはありますか?
私は幼少の頃から声が低くて今でも好きになれません

ただ、債権回収の仕事をするようになり
この職種には向いている声だと気づきました
交渉中に怒鳴り散らされたり
お詫びのご連絡をして激昂していた方でも
最後には落ち着いた状態でクローズできます
まさに今週も
朝イチからお詫びの電話をして5分後
それはさておき今後のお話という流れになりました

海外では Calling と Negotiation は
債権回収業での必須スキルとして
トレーニングコースも多く用意されています
改めて学んでみたいなと思っていますが
ここではあくまでも私個人が
何を意識していたのか書き出してみます


聞きやすさ
人には聞きやすい、もしくは聞き慣れた声があって
おそらく一番なじみがあるのは自分の声
相手の話すスピードとイントネーションに
意識的に寄せて話していると
急に話を聞いてくれるようになるポイントがあります

穏やかさ
電話を切られまいと焦り
標準語の早口でまくし立てると
ガチャ切りされる確率が高くなります
マンション営業の電話なんかはまさにこれです

激昂している人は早口になるので
こちらもついつられて早口になりがちです
自分事と思わずに、第三者的な視点から
とにかく穏やかに少し低めの声で打ち返していると
相手は話すことがなくなってきて(疲れて?)
こちらの話も聞きはじめるポイントがあります

転換
何度も同じ話を繰り返す人に
ただ打ち返しているだけでは話が終わりません
少しだけ語気を強めるか、話すスピードを上げて
相手の言いなりではないというプレッシャーをかけ
話をクローズする方向に持っていきます


思い出したこと
弁護士とガチガチの交渉をしていたら
ついに言うことがなくなったのか
俺は東大卒やぞ!
と言われたことがありました(知らんがな!)
もちろん全面的にこちらの主張でクローズしました

現職で一度だけ、お客様から
「あなたと話してると取り立て屋みたいで気分悪いわ」
と言われたことがあります
ご名答!とはいえこれは猛反省案件

電話でアポを取ってから謝罪に行くと
思ってたより若いね とか
思ってたより小柄なんだ と言われます
どんな容姿をイメージされていたのでしょうか
とても気になります


おまけ
私の苗字は珍しくもなく
読めない人もいないと思うのですが
東北〜北海道に多いせいか
閉鎖的で懐に入るのが難しいこの地域でも
◯◯の◯◯ですと名乗っただけで
もしかして◯◯出身なの?と聞かれ
解決したこともあると言っていいくらい
これはご先祖様に感謝です

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