見出し画像

不思議な存在


手形の裏書について下書きしている間にこんな記事が

ついに具体的なスケジュールが出たのかと思ったら
『26年の利用廃止に向けた具体的な段取りやスケジュールを立てるよう求める』
でしたが、検討会の資料には
すでに様々な業界団体で最終目標である
『26年度末までに全国手形交換所における手形・小切手の交換枚数をゼロにする』
を前提とした取組みについて書かれており
年度ごとの削減イメージを見ても
そこまで無理な要請ではなさそうです

それよりも、読んでいて気になったのは
『手形交換所は全国に107ヶ所ある』
・・・まだそんなにあるんだ??

バブル期の頃には最大185ヶ所あったところから
統廃合が進んだ結果ではあるそうですが
これは法務大臣指定の数のみ、
ほかに私設手形交換所もあわせると
全国に500ヶ所ほど存在しているそうです

所在地と取扱状況のデータはこちらにありました
(出典:全国銀行協会 全国手形交換高・不渡手形実数・取引停止処分数調 2021年中)
https://www.zenginkyo.or.jp/fileadmin/res/abstract/stats/month1_04/tegataz1220.pdf

北海道・東北、多すぎません?
産業構造によるもの?地理的・気候的な事情?

ちなみに、手形法・小切手法において
手形交換所は「あること」を前提に書かれており
設置の義務は規定されていないため
今後さらに廃止が進んでも、その事実をもって
法令違反にはならないと考えられる一方で
廃止を進めるために金融機関どうしが申し合わせて
手形・小切手の取扱いを一斉に停止したり
手形交換所を一斉に廃止すると
独占禁止法上の問題が生じる可能性があるという
なんだか微妙な立ち位置
そしていつの間にかふわっと消えていくのでしょう
今後の進捗を見守りたいと思います


[おまけ]
三井住友銀行大阪本店ビル東玄関前にある
手形交換所発祥の地の石碑
*大阪市文化財保護課のページ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?