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預かった荷物の大きさ

引越しの季節ですね
家財道具を一時的にトランクルームに預ける方も
いらっしゃることと思います

クライアントには倉庫業や不動産業で
トランクルームやレンタル収納スペースを
運営されている会社もいました
あえて分けて書いたのは、
倉庫会社の方にかかる業法や契約が違う(*)ことを
丁寧にご説明いただいた記憶があるからなのですが
皆さんそこにはこだわりがあるようでした
ご興味のある方はぜひ調べてみて下さい
*寄託契約と賃貸借契約の違いです

江戸時代から続く大地主の一族が経営する会社も多く
色々なお話を伺うなかで
心の余裕は重要だなと感じたものです



トランクルームの契約時には身分証の提示があり
さらに大半は連帯保証人がついているので
どのクライアントでも回収率は高く
費用の回収はできなくても荷物の出庫はできた、
という意味での解決率も加えるとさらに高かったです
ただ、業種特有の難しい案件もありました


荷物が大きすぎる
保管物は家財道具と立派な仏壇
本人の話によると数百万で買った大切なもので
手放すつもりはないが
現在の住居に置ける場所がないため
トランクルームを利用しているとのこと

クライアントからは、いったん回収できても
また滞納する可能性があるので
保管費用は回収できなくてもいいから
とにかく出庫させたいとのご要望でした
念のため、交渉材料用として処分費用の見積を
お願いしたところ、搬出で十数万、
運送に十数万、到着先での搬入に十数万、
一般的な仏壇の3倍くらいかかりそうとのこと
そもそもどうやって収納したのか…?

本人と連絡が取れなくなってから
少し時間が経っている案件でしたが
連帯保証人とはすぐに連絡が取れたので事情を説明し、
今後も費用が継続的に発生するだけでなく
出庫か処分も必要になることを伝えたところ
引き取ってくれそうな先に心当たりがあるとのこと
費用は日々発生するので大至急と念押しして
ご連絡をお待ちすることにしました

ご存知の方もいらっしゃると思いますが
ある団体では仏壇の中古マーケットがありまして
そちらを通じて出庫の手配ができたと連絡がありました
連帯保証人もその団体に所属されていたようで
比較的早く解決することができたのでした
結局、ご本人にはご事情をお聞きできませんでしたが
持て余してしまったのでしょうか


荷物の思い出が大きすぎる
急に転勤が決まり、家財道具を一時置きすると
聞いていたレンタル収納の契約
じきに滞納しがちとなり、荷物を確認したところ
家財道具は大半が出庫されていて
残されていたのは大量の写真・アルバム類
処分してクレームを言われると困るとのことで
ご相談をいただきました

借主は何度か転居していましたが
なんとか現住所を見つけて会話することができました

詳しいご事情はあえてお聞きしていませんが
実際には転勤はしておらず
離婚して家族と住まいと仕事を失い
短期の仕事をしながら転々としていたとのこと
良かった頃の思い出だけは片付けられず
悪いと思いながらそのままになってしまった
・・・
時系列はわかりませんが、こういうことのようでした

残されている荷物をどうするか確認したところ
どうしても心残りなものがあるとのこと
すでに鍵を交換済のため
クライアントに立ち会いをお願いして
必要なものだけ持ち出していただき
残りは処分することになりました

後からクライアントにお聞きすると
持ち出したのはわずか数枚の写真だけだったそうです
そのためにわざわざ電車を乗り継いでくるほど
思い入れがあったのでしょう
今も大切にされているといいなと思います

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