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旅一座を追いかけて

新しい年を迎え、新春公演の時期ということで
ある大衆演劇の役者さんの話

自動車整備工場のクライアントから
高級車の修理後にご本人となかなか連絡がつかないと
ご相談をいただきました
大衆演劇の役者さんとお聞きしたので調べてみると
関東圏を中心に健康ランドやホテルなどで
公演をしているようでした

劇団のホームページはありましたが
当時はほぼ更新されておらず、あちこち調べて
近いうちに千葉の健康ランドで公演があることがわかり
担当者2人に日帰りで行ってきてもらいました

結果、、、
2人ともその役者さんのファンになって帰ってきました

ネット振込もそれほど普及しておらず
コンビニATMのネットワークもまだ微妙な頃
公演の合間に振込みに行く時間がないというのが
ご本人の言い分だったようで
たしかにまとまった現金はお持ちでした
今やそんな言い訳を使えない時代になりましたが…

それはさておき
交渉中はメイク前で普段着のジャージ、普通のおじさん
公演になれば派手な着物に華麗な立ち居振る舞い
役者さんの若かりし頃、昭和の豪快な武勇伝
どれもなかなか衝撃的だったらしく
担当者は見聞きしてきたことを熱く語っていました

ただ残念ながら、その後も時々支払いが滞り
たまたま私が当時住んでいた家の近所にあった
芝居小屋のポスターでスケジュールをチェックしては
近場の公演先に行ってもらいました
担当者はむしろ楽しみにしていたような…?
こういう出会いもこの仕事の醍醐味なのかもしれません


ちなみにその役者さんは今もご健在です
古き良き大衆文化を未来に引き継いでいただきたいなと

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