長谷フリオの取材ノート・その3

  下記はだじゃれおさむ氏の主張に個人的に興味を持ったのでデータを調べたものである。

 世界人口白書2023によれば2022年の11月に世界の人口は80億人を越えたという。総務省の人口動態調査によれば、日本の人口は1億2242万余り(2023年1月1日現在)。14年連続で減少しているとのこと。
 世界の宗教人口を調べたかったのだがよくわからなかった。ざっくり感覚で知りたいだけなのでwikipediaを見た。List of religious populationsから見るとキリスト教が24億人、イスラム教が19億人、ヒンドゥー教が12億人、仏教が5億人、無宗教が12億人。細かいのは見ない。グローバルな視点で見れば、政治や経済は信者数から考えればキリスト教とイスラム教に大きく影響を受けているはずだと、おさむ氏は言う。
 日本の宗教人口は文化庁の宗教統計調査によれば、日本の信者の総計は、だいたい1億8千万人(※掛け持ち重複や信者数の定義がばらばらの自己申告制が原因で日本の人口を大幅に超えている)いるそうだ。ざっくりと神道の信者数が8700万人、仏教が8300万人、キリスト教が200万人、その他の宗教団体の信者700万人。在日ムスリムを研究する早稲田大学の店田廣文名誉教授らの調査によると、イスラム教は推計で20万人を超えているらしい。細かいことは米国務省の信仰の自由に関する国際報告書(2022年版)が参考になるかも。ちゃんと見たいなら文化庁の宗教年鑑か。これらの数字を見れば、日本は決して無宗教の国ではないと、おさむ氏は言う。

 日本人の宗教意識についての調査での結果報告(2019年)では、信仰心が薄まってるというような話も。

 スマホ社会と新宗教についても考えなければならない。

 そもそも、スマホ自体がある意味では神の域に近づいている。またはスマホ教と言ってもいいんじゃないかと思うほど自然宗教の一部と化していると、おさむ氏はしきりに「別段根拠はないが」を繰り返し漠然と語った。
 総務省の令和5年版情報通信白書の統計調査データによれば日本における個人におけるスマートフォンの保有率77.3%(2022年)。世界ではネット上の情報だと詳しくはわからないが、調査会社Strategy Analyticsの報告書によれば推計で39億人超えた(2021年6月時点で人口の半分)ということらしい(報告が正しければ、という書き方が気にかかるが)。極論も極論だがキリスト教とイスラム教の信者数を合計した数に匹敵する潜在的なスマホ教の信者がいるわけであると、おさむ氏は言う。
 だじゃれおさむ氏は今は数も少なく目立っていないがAIを神として崇拝・信仰する宗教が新興宗教がさらなる技術進歩に伴ってどんどん出てくるとみている。既存の宗教のデジタル化もどんどん進んでいくとも。

 日本人は占いや日の吉凶が好きなのが不思議だ。8月4日には芸能界で結婚報告ラッシュが起った。一粒万倍日と天赦日と大安が重なる「最強開運日」が背景なのかははっきりとわからないが、そんな気がする。日本のテレビには朝の情報番組に今日の運勢占い枠がある。さすがに結果を激しく一喜一憂する占いガチ勢は少数だと思うが、毎日の放送の刷り込みによって違和感がなくなって、大半の人はなんとなく自然と受け入れてしまっているのではないだろうか。


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