「精神病と体癖論」

 体癖論では6種が統合失調症の傾向があるという。体癖別の精神病のことを考えていて、そのことを書こうと思う。

 結論から言うと体癖10種は双極性障害の方が多い。9種も時々いる印象だ。これは私が精神病院に入院した時のことを思い出してる内に、このような傾向があったな、と。

 当然、色んな人が統合失調症にもなるし、双極性障害にもなる。なのであくまで傾向がある、と捉えて欲しい。

 9種は自己を強く持っている。その人の世界を強く持っている。その人の世界の中に入りやすい。体癖論の面白いところは身体の作りや使い方と、その人の心の性質が重なるところだ。恐らく心身が相互に作用し合っているからだろう。

 9種の人は縮こまる身体の使い方が得意だ。骨盤が閉まっている。反対に10種は骨盤が開いている。10種の方が開脚が得意だと思う。9種の人は縮こまる身体の使い方、全体的にキュっと引き締まるような身体をしている。9種の人が自己に意識が集中することと、この身体の仕組みや使い方は重なっている。

 知り合いにも9種の人がいるが、9種の人は自閉症の人が多いような気がする。本当に何の統計も取っていない、ただの私の経験上の話だが。9種の人の自己へ集中する意識と、自閉症とは無関係には思えない。また9種の人は職人気質とも言われている。内にこもるような作業を得意としていて、そういう気質は自閉症の傾向にあるように思えるのだ。

 次に10種の人がなぜ双極性障害になりやすいのか。まず10種の人は人のお世話をすることや、面倒を見る傾向が強い。9種とは逆に他者へ意識が向いていて、空気を読み、それに対応して動いている。しかし実はそれはとてもエネルギーのいることだ。他者を意識して動くから、とても頑張ることになる。それ自体はとても素敵なところだし、それを否定なんてとても出来るものではない。しかし自分の手に負えないくらい頑張ることで、自ら無理して気分を上げ、高揚させることが、躁状態を生む。双極性障害の人は入院している時に見た子たちはどの子もみな、とても頑張り屋だった。

 そのまま社会に出れば、それなりに評価をもらったはずが、不遇な環境にいたせいで、頑張りすぎが病気に転じてしまったのだろう。

 私は6種でかつ統合失調症で、私からすると他者のために頑張るという心は少し分かりにくい。基本的にマイペースなので、気分を上げて他者に尽くそうという気持ちにはならないのだ。そう考えると、10種の他者への配慮や気遣いの仕方は、双極性障害の躁状態へ繋がるように出来ていると思う。頑張りすぎた分、落ち込みがでかい、ので双極性になる。

 6種の統合失調症的なところは、むしろ注意不足のところにあるのではないかと思う。注意が散漫で、あちこちに意識が飛ぶために、解体的な思考や発言になっていく傾向がある。注意が散漫だというのは、一方より見れば気が緩んでいるようにも思えるのだが、あちこちに意識が飛ぶというのは、ひどくなると、脳内の神経伝達物質の過剰分泌に繋がり、そこで脳の神経細胞が昂り、妄想をしたりするようになる。

 他の精神病も考えてみたが、アスペルガーの子は割とどの体癖の子でもいた。うつ病も前述したかもしれないが、割とどの体癖でも起こる。

 精神病について色々考えていることがあるので、随時書いていきたいと思います。いわゆる当事者研究というやつかもしれません。ワクワクしますね。

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