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非託宣教バフドラゴン


ダイブ(@daiverabo)と申します。
RAGEや地方大会のツイート等でもしかしたらお目にかかった人もいるかもしれませんが、改めてバフドラゴンでOOS末期~EOP中期ぐらいまでバフドラゴンをずっと握ってた人です。
本当はレート後期かEOP期地方大会のどちらか勝ったら投稿しようと思ったのですがどっちも負けたのであまり記事作成について気が進まなかったのですが、知り合いから「どうやってバフドラゴンで勝ってんの?」という事をよく言われるので記事作成練習もかねて今回投稿することになった次第です。

実績

地方大会のバフドラゴンは託宣採用だが、OOSの前期の話の為今回は割愛

宗教について

バフドラゴンには大きく分けて2つのタイプがあります。

22-23 1st Season 本戦 Spicies選手のリスト

一つは「竜の託宣」を採用したタイプ
「ブルータルドラゴニュート」&「竜槍の戦士・ローウェン」のコンボに重きを置いた、「竜頭のスレイヤー」や「ブリザードハート・フィルレイン」等の採用枚数に差があれど現在最もスタンダードなタイプのバフドラゴンと言ってもいいと思います。(以下バーン型)

EOPプレーオフ出場時のリスト

もう一つは「竜の託宣」を不採用としたタイプです。
序盤に2バフすることに重きを置いて「コーラルシャーク」や「オーシャンスピリット」等、低コストでボード形成を強く構成できるカードを採用してボードから打点を出すタイプのバフドラゴンです。(以下ボード型)

流石にカード弱すぎて不採用。残念


現在は採用されていませんが、環境初期に「マーガライトマーメイド」が採用されていたタイプと同様と言えばわかりやすいでしょうか
少数派ですが中には「オラクルドラゴン」、「竜槍の戦士・ローウェン」を不採用とするボード形成に振り切った型まで存在していたりもします。

この2つのバフドラゴンはそれぞれ主張が有利な相手が違うという事で同じ「バフドラゴン」という括りの中でも構築がバラバラで困惑していた方も多いのではないでしょうか?

竜の託宣の有無

この2つのバフドラゴンの一番の分かりやすいカードはこの「竜の託宣」です。
環境初期より採用不採用の議論がなされ、環境末期になるにつれ緩やかに基本的には採用の方向へと向かっていったカードですが、結論から申し上げますと一部例外を除き競技環境での採用はありえないです。

  • 連携ロイヤルの存在

この2つのバフドラゴンの相性差を見比べた時に最も大きいのが連携ロイヤルです。
バーン型は初手にランプしないといけない関係上、ロイヤルの序盤の攻めに耐えられず押し切られるケースが多いのに対してボード型は「コーラルシャーク」や「オーシャンスピリット」等でロイヤルの序盤の攻めに対してある程度の耐性を持ちます。
ボード型でも相性自体は序盤の「原初の炎熱」と「焦熱の竜翼ドラーク」の枚数の依存度は高いですが、このマッチアップはバーン型に2~3枚採用されている「竜槍の戦士・ローウェン」を採用すれば採用するほど勝率が下がっていくので、必然的にバーン型の勝率は3割程度だと思っています。

  • バーン型の役割の最大値が高く、バーン型自身も偏差が激しい

連携ロイヤルに勝てないとなるとバーン型の主な役割は「スペルブーストウィッチ」と「フラムグラスネクロ」です。
ただこの2つのデッキは双方とも6,7ターン目に決着のつけることができるデッキで、こちらの最大値を上回ってくることがままあります。
加えてこちらも「竜の託宣」他ランプカード、「中盤のドローソース」、「バフカード2枚」と勝つために要求されるカード数も多く、役割として安定した勝率は見込めないと考えています。(多分勝てたとしても5.5割くらい、前述の連携ロイヤルがほぼ3割に近いのでわざわざこちらにする理由はない)

  • そもそも環境的にもっといいデッキがある

バーン型の最大値自体は魅力ではありますが、EOP環境にはハンドレスヴァンパイア、秘術ウィッチ、ユキシマウィッチ、ラストワードネクロ等「フラムグラスネクロ」「スペルブーストウィッチ」をターゲットにするならわざわざ低偏差のリスクを背負わなくてもこちらの方が安定した勝率が見込めます。(例に上げたデッキが偏差が激しいかはさておき)
この中でも「ハンドレスヴァンパイア」は最大値を引くと、「フラムグラスネクロ」「スペルブーストウィッチ」を貫けるパワーと速さがあるので個人的にはそちらの方が評価高いです。

というわけで自分は「託宣非採用教」です。
但し、上記のSpicies選手のリストのような「役割がはっきりしている」「役割遂行の為のフィルレインの採用」「連携ロイヤルを割り切れる環境」なら採用すること自体はありだと思います。ほぼノーランプでスペブに負けたけど

ボード型バフドラゴン採用カード解説

  • 定義

「絶叫の沈黙・ルルナイ」でボードを全て無に帰してくる「フラムグラスネクロ」は一旦諦め「連携ロイヤル」と「スペルブーストウィッチ」に対しての盤面での勝利を目指していきます。
RAGEまでは「スペルブーストウィッチ」をターゲットにしていましたが、アディショナル後の「スペルブーストウィッチ」減少に伴い「連携ロイヤル」をターゲットにする形にシフトしていきました。

最近では「スペルブーストウィッチ」の復権に伴いこちらのメタに構成を寄せるのもありだと思います。
最大値を引き出すバーン型と比べて、こちらは序盤のやることが2バフで固まっており、偏差が比較的少ないことから、ロイヤル!これロイヤル!と言ってる感じが一番近いです

但し、ボードから打点を出すと言ってもある程度のデッキパワーの限界があり、最低限の打点の確保はそれはそれとして必要という事も留意しておく必要があります。

オーシャンスピリット

連携ロイヤル対面最強カード
「天威のドラグーン」,「焦熱の竜翼ドラーク」以外での「ビクトリーブレイダー」の処理
「銃士の誓い」での「アトス」等純粋な高スタッツフォロワーの処理
「導く鐘・ベルエンジェル」のリソース消滅
「忠義の剣士・エリカ」のリーサル範囲から逃れる等
連携ロイヤルを狩るためだけに生まれてきたと言っても過言ではない強さを誇ります。
反面、4バフをしないと面形成に貢献せず、手札にかさばるとリソース切れの主因となることからデフォ2枚、連携に強く出たいなら3枚採用と言った感触
「フラムグラスネクロ」では「絶叫の沈黙・ルルナイ」を消滅できますが当然できるだけなので度外視しましょう

火炎の竜闘士

減らすな
竜闘士いつもありがとう! 最近竜闘士へ感謝するのが日課になりつつあります! 単刀直入に我慢してたこと書いちゃう! 竜闘士愛してるぞおおおお (ps.厄介野うさぎだと思われてそうですが長文赤スパ失礼! ちなみに読まれてる頃にはあまりの恥ずかしさにユニバーサルデッキ大回転ぺこぺこの舞₍ ◝('ω')◟ ⁾⁾₍₍

コーラルシャーク

バーン型では抜かれがちなこのカードですが序盤のコーラルシャーク押しつけのアドバンテージを生かしつつ、「竜の目覚め」や「メルヘンマーメイド」でのドローや「オラクルドラゴン」等のランプ、「原初の炎熱」等で更なるバフを挟んでいくデッキなので減ったり抜けたりすることはないです。

天使の恩寵

最強ドローソース、ボード型を定義したと言っても過言ではないカード
進化権は大切に使う「トロピカルマーメイド(スペシャルウィーク)」や「天威のドラグーン」との相性が良いのは説明不要ですが、「5PPでその2枚バフしたカードにすぐにタッチしてプレイできる」という点がこのデッキではバーン型以上に生命線になります。

竜槍の戦士・ローウェン

スペルブーストウィッチに対して最低限の打点を確保するためにピンで採用します。デッキ内(というかボード内)の打点を底上げするので、4枚目の「天威のドラグーン」としての立ち位置が一番近いです。

オラクルドラゴン

「竜の託宣」と違い「序盤2バフした後に引くカード」なので序盤の動きに関係なく、かつ「焦熱の竜翼ドラーク」アクセラレート、「天使の恩寵」、「原初の炎熱」等1コスト刻みが多いこのデッキに対してこの1コストの差はかなり大きく、貴重な打点カードである「ブルータルドラゴニュート」のバリュー増加に対して貢献するので「竜槍の戦士・ローウェン」同様最低限のデッキパワーを確保するために採用となります。

相性

フラムグラスネクロ

不利
「絶叫の沈黙・ルルナイ」を引いていない時は「コーラルシャーク」他のボードの押しつけが強く一方的な展開になることがたまにありますが、基本的には「絶叫の拡散」に付き合う形になるので、ボードからの打点が見込めず厳しいマッチアップになります。
それでも「絶叫の沈黙・ルルナイ」のカウントが早すぎるとたまに処理札のリソース切れを起こしたり、デッキを掘り切れず「ケルヌンノス」に辿り着かなかったりすることがあります。

スペルブーストウィッチ

微有利

バーン型との勝率比較は体感的にはさほど変わりませんが、あちらと違いこちらはボードから打点を出す必要があります。
「チャクラムウィザード」に進化権を切らせた後に「ウーシンマスター・クオン」のダメージ範囲外までバフを伸ばす事が重要です。
「アルティメットマジック」を余裕をもって打たれた上に盤面を更地にされると流石に厳しいので相手の処理札を想定したボード形成が重要になってきます。
あちらはEP回復を持たないので、早めに進化を切らせ「天使の恩寵」をアクティブにし、体力2桁のフォロワーを押し付ける展開が理想です。

連携ロイヤル

微有利~微不利

前述のとおり、バーン型と違って拾える試合が遥かに多いマッチアップです。
相手の序盤の展開を「原初の炎熱」等で捌きながら、バフしたカードで正当な盤面勝負を仕掛けます。
面処理に関しては「天威のドラグーン」の無料EP進化の依存度が激しい部分があります。
「オーシャンスピリット」や「竜槍の戦士・ローウェン」の採用枚数によって相性が大きく変わるのでこの部分はスペルブーストウィッチとの兼ね合いを慎重に見て採用カードを決定しましょう。

おわりに

アディショナルカードによりスペルブーストウィッチ減少して、ネクロの比率が徐々にフラムグラスネクロに傾いていった事からRAGE時よりかなり厳しい戦いを強いられることになりました。
自分がRAGEのプレーオフで敗退し勝ちきれなかったので、比率がRAGEで勝ち切った託宣入りのバーン型に押されていったので、自分がバフドラゴンで一番強いと思っている型の最大の魅力を伝えきれなった。という個人的に悔しさが残る結果となってしまいました。
この記事を読んで、「焦熱の竜翼ドラーク」ローテ落ちの前にバフドラゴンというアーキタイプを少しでも見直していただけると幸いに感じます。

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