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心が深く震え気づいたこと

入院中、隣の人が気になってなかなか眠れなかった話を書きましたが。

隣の人がうるさかったから。と言うことが理由というよりは、本当は僕自身の問題なんだと、実はその時気づいていました。


入院初日、訳も分からないまま入院着に着替えさせられ、点滴を付けて病棟に行きました。

病室が開いていないということで、はじめは治療室という個室で2時間くらいいたでしょうか。
その時間、カルテを作りに看護師さんが来ました。いろいろ聞かれて最後の方で「表情も明るいし、言葉にも力があるから大丈夫ね」と言われたんですが、何となくその時何かを悟りました。

2時間後SCUという、脳神経外科系のいわゆる集中治療室の病室に入るなり、「あっ。」っと感じました。
もうその時、胸のザワつき感を感じていました。
隣のベットに寝ている方と看護師さんとの会話を耳にしたからです。

そのあとも、胸がズキズキ、ザワザワ。肩がカチコチになるのがわかりました。

そしてその時、僕は普段から、自然と人の気持ちを身体で共感しているのかもしれないなと感じました。

心が震えました。身体が震えました。

で、カルテを作りに来た看護師さんが僕に伝えた「表情も明るいし、言葉にも力があるから大丈夫ね」の意味を理解しました。

前向きに取り組む姿勢を、隣の方に感じてもらおうと思いながら、病院から提供されることを、一つ一つこなしていきました。


隣の方は、3日目くらいから大きく前進した気がしていました。
声に力が出てきたなと。

日勤と夜勤と、大体毎回違う看護師さんが代わる代わる担当して下っていましたが、いろんな方が対話をすることで、その献身さが前向きになれないお隣の方の心に大きな力を与えているように感じました。

そして、何%かカーテン越しの僕にも引っ張られているのかなと。


4日目の朝、回診に来た担当の先生が、明日の退院を許可してくだいました。

すると、お隣の方の雰囲気が一変するのを感じました。

しかし、看護師さん、栄養士さん、理学療法士さん、薬剤師さん、作業療法士さんといろんな人が、僕のベットに来ては退院の話題に触れる。

仕事とはいえ、時間を割いて僕の所に来てくださってる方々には言い出せなかったけれど、「もう歩けるから、廊下に呼び出してください」と言いたいくらいでした。

それくらい、退院が決まった僕に対するいら立ち感を感じてました。

でも、先に退院していく人を感じると、こういう気持ちになるんだろうなと感じたので、なんともなんともという感じでした。


入院する数日前、介護の仕事をしている時、車いすの利用者さんに、リハビリを誘いに行きました。

リハビリの機械をセットし、始めてから二人きりの時に「もういいよ。」と話されました。

その気持ちが痛いほどわかる気がして、何もそれに返答できませんでした。

「そんなこと言わないで」とか「がんばりましょう」が適当なのかもしれないけれど、ご本人の気持ちになれば、もう精一杯頑張ってきたと感じているに違いありません。そんな方に僕は「がんばって」とは言えませんでした。

で、どんな言葉をかければいいのか、考えまくっていました。

そして入院で、お隣の方の気持ちに触れ、身体が共感する自分を感じ、また介護を利用する前段階の方々の心に沢山触れることができた気がしています。

対面やメール、LINEでご相談をや愚痴を聴くことがあると、内容によっては眠れなくなることや、目が覚めたら眠れなくなること。胃がキリキリすること。手がビリビリとしびれること。身体中がムズムズ痒くなること。鼻が重だるくなることなどがありました。
そのどれも、身体が相手の方の気持ちを自然と共感していたからだと、今は思っています。

人の心は、論理的に語れるほど簡単なことではないと思います。

10人いれば10人が違った悩みや不安を抱え。考え方や価値観も違います。そして、そのどれもが間違いではなく、間違っていたとしてもその背景には、その選択をしている理由が必ずあると僕は思っています。
そして人の心は移ろい続けます。
だから“普通”とか“常識”とか“当たり前”といった、「正しさ」を示すことはよろしくないし、今までやってきたことから変化を恐れることもあってはいけないと僕は思っています。

“あの人”はこういう人だと決めつけるのではなく、僕のnoteのように移ろい続けるのが、僕は人間として自然だと思っています。

身体で自然と人の想いを共感してしまい、いろいろと神経を使いすぎてしまうという長所でもあり短所でもある側面。
1人の時間も含めた割り切り方をしっかり考えながら、活かせていけるようにしていきたいと思います。

さあ今日の午後は久しぶりに千城台方面へ。

そしてなんだか最近また僕の指導日をHPにあげてくださっているようです。


僕の活動に関心を持っていただきご支援いただける方はよろしくお願いします。一人でも多くの人が心が弾むような生活が送れるように悩み事をひとつひとつ丁寧に対応していきたいと思います。がんばります!!