社会を変える体験をすること
こちらの取材を受けました。ルールを変える体験を子供の時からしていくことで、日本は変わると思います。
「日本の子どもと、アメリカなど海外の子どもにスポーツを教えたときに、ルールのことを話すんです。日本の子どもたちの一番象徴的な点は、コーチに最初に『何をやっていいんですか』と聞くんですね。ほとんどの国では『何はやっちゃいけないんですか』と聞くんですね。これは全然違うことで、つまり許可された範囲を生きていくのか、自由が基本で許可されてない部分がある中で生きていくのかで、もう広がり方が全然違うわけですね。ずっと許可を求めて行動していくということは、世界の広がり方も人生の進み方も、なんなら時には『自分の人生はどこまでやっていいですか』と聞いてしまうようなものなんで、これは決定的に不利だと思いますね。ただ、日本の教育は全て問題だとは思わなくて、8割方すばらしいと思います。残りの2割は、ちゃんと自分の意見を言ってリスクをとって何か変えてみようということをやって、実際に言えば変わるんだと、行動すれば変わるんだという体験をすること。その体験をもとに社会に出てもみんなで社会を変えていこうとなること。スポーツにおいても、それを超えてでも大事なことだなと思います。動けば変わるという経験を、とにかく教育プロセスで1回でも体験するべきだと思います」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230303/k10013995771000.html