いや、インド人！！とブリのカレームニエル

2020年6月14日 11:55

居酒屋でお客さんに、お兄さん芸人なの？ならギャグやってよ！とか、なんか面白いことやってよ！
など芸人なら誰もが似たような経験をしたことがある。
そして、どうしてもやらざるを得ず滑ったり、逆にやらないで変な空気にさせたりと。

お前らこっちが売れてない芸人だからってなめてんのか！ダウンタウンさんに同じ事言ってみろよ！なんて野暮なことは言わないし思わない。
確かに若い時は思っていたかも知れないが、今は全く思わない。
なぜ思わなくなったのかは、芸歴と飲み屋での幾多の経験で、こういう状況をいなしたり回避することが出来るようになったからだ。

こう聞くと、何だか逃げているように聞こえますよね？そうなんです、逃げているのです！
ここからは言い訳ではなく芸人のリアルだ。

酔っぱらいにギャグをふられたらギャグやる、こういう状況を戦ってこそ芸人。世間の皆さんにはそう言うイメージがあると思うしあって当然だ。

俺たち芸人のリアルは、そりゃ場が整ってたらやりますし、ここでやってもウケないでしょ？というのが前提であるのだが、
やれるならやりたい！なのだ。出来ないだけなのだ。
芸歴12年。舞台上でオリジナルギャグなんてほぼやったことない。唯一、『大の大は大丈夫の大』という、手拍子をしながら最後に体で漢字の大を表す自己紹介ギャグ１本だけ。これで12年やってきた。やってもうけたことない。なんなら手拍子につられてお客さんも手拍子して行事みたいになる。元々そういうセンスがない。大喜利もそうだ。
やったら何でもできると思っていたNSC時代。芸歴を重ねるごとに自分にやれることとやれないことがはっきりしてきて、やれないことはやらなくなる。
これが善いか悪いか置いといて。
世間の皆さんには、芸人ならお笑いに関すること全てできると思われる。
同じ医者でも、耳鼻科医もいるし心臓外科医もいるし肛門科医もいる。
肛門科医に心臓の手術は出来ないのよ！
俺たちは肛門科医なのよ！

会話の流れを読んでボケたりつっこんだり、軽くエピソードトークを挟んだりとかは出来る。
ただギャグが一番喜ばれる。お笑いやった感あるし、芸人見れた感もある。自分のふりに答えてくれた喜びもある。
昔、キャバクラみたいなバーみたいなところでネルソンズ青山とバイトしていた。
酔ったお客さんから、なんか面白いことやってよなんて日常茶飯事。
俺と青山はインポッシブルさんの、サメと見せかけてインド人！というショートコントを丸々パクってやっていた。
この時どんなにギャガーに憧れたことか。
ふりなしで笑わせることのできるギャグがどれだけ欲しかったか。
よし、ギャグあったら舞台とかテレビとかで急にふられても助かるし、飲み会でも役立つし作ろう！
何も浮かばない。そもそもどうやって作ったらいいかわからない。
よし、ウケるウケないじゃない、とにかく作ろう！
何も浮かばない。どこから手をつけていいかわからない。
こういう時にだけサンシャイン信清のことが頭に浮かぶ。
インスタで何年も毎日ギャグをアップし続け、そのギャグの数は1000を越える。
ただそのうち舞台で使えるギャグが4本だけの男だ。
それだけギャグが難しいお笑いだということと信清があれなんだろう。

ギャグは持っていたほうが絶対にいい。
だから諦めているわけではない。だが自分では考えない。考えてもらう。

誰か！俺に面白い絶対ウケるギャグを下さい！！
行きつけの居酒屋の金宮の一升瓶のボトルキープ半分飲んでいいんで！

さあ今日は、普段絶対に塩焼きか照り焼きにしかしないブリの切身を、カレームニエルにしていきましょう！カレー粉家にあります？常備してると味変に助かるよ！インスタントラーメンとかに入れるし、チャーハンとか野菜炒めとかにも。インド、バングラデシュの風をかんじよう

材料

ブリ　　　　　　　２切
にんにく　　　　　１片
小麦粉　　　　　　大さじ２
カレー粉　　　　　大さじ２
バター　　　　　　１片
塩　　　　　　　　少々
ブラックペッパー　少々　
オリーブオイル　　適量

ブリに塩を振り少し置いてから、キッチンペーパーで水分を拭き取る。
ビニール袋に小麦粉とカレー粉をいれ混ぜ合わせる。
そこにブリを入れて粉をつける