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伝えたい言葉と無印ぬか漬け

人生で大きな怪我や入院するような病気になったことがない。
せっかちな性格だし、健康的な生活でもないから、病院でちゃんとした検査したらもしかしたら何かあるかもしれないし、今のところたまたまだろう。親に感謝だ。

子供のころから外で遊び回って、ずっとスポーツしてきたが骨折すらしたことがない。
だからなのかギブス姿とか松葉杖姿に少し憧れを抱いていた時期もあった。
視力もいいからメガネにも憧れてたな。
でも、俺が特に憧れていたのは、目の上の縫い跡だ。
男なら顔に1つぐらい縫い跡があったほうがカッコいい。
それが5対1のケンカなら尚更いい。
それが女を守っての、パンチでの傷じゃなくて、ナイフでの傷なら、飲み屋で聞かれてもないのに自分から話す。殿堂入りだ。

そんな男の縫い跡に憧れを持っていた自分が唯一、
身体の一部を怪我して縫った話をしよう。

大学2年の冬、その日は経済のテストがあるからといつもより1時間早く家を出た。
愛車のマグナ50ccに股がり、いつもより少し冷たい風を感じながら行きなれた道路を走っていた。
大通りに差し掛かる手前の細い道路で、自分の運転する原付の前方に軽自動車が走っていた。
その軽自動車の左のウィンカーが点滅した。
距離が割りと近かったので、自分の原付が軽自動車の左脇を通り過ぎたら、その軽自動車が左折するだろうと思い、その軽自動車の横を通り過ぎようとした瞬間、軽自動車が左にハンドルをきった。
目の前に車が現れ、急ブレーキを握ったが間に合わず、車の左側面にぶつかり転ける。
典型的な左折時の巻き込み事故だ。

スピードは出ておらず、ぶつかった衝撃もそこまで激しいものではなかったのですぐに起き上がると、車からおばさんが出てきた。

『ごめんなさい!大丈夫?!』
『はい大丈夫です』
『すぐそこが家だから、警察と救急車呼びますね!』
『いや、救急車は大丈夫です。膝を少し擦りむいたぐらいだと思います』
『じゃあとりあえず警察呼びますね!携帯持ってないから家からかけてきますね!』
『わかりました』

左折した目の前がおばさんの家だったので、倒れた原付を起こし、押して家のそばまで運んだ。
おばさんが家で警察に電話している間に、本当にどこも怪我をしていないか、冷静に確認することにした。
冬であったことが幸いし、軍手二重にデニムの下にジャージ、上はダウン。
デニムとダウンが少し破けて、膝と肘に打ち身と擦り傷があるだけ。
良かった、大きな怪我はなさそうだ。


ん、まてよ。
ぶつかった時に、衝撃で身体が少し前に飛ばされ、股関をハンドルにぶつけたな。
たいした痛みではなかったが、一応チェックしておこう。
電信柱に隠れて、ボクサーパンツの中を上から覗いた。
えっ!パンツに血がついている!どういうことだ?!
股関周りを確認したがどこも怪我していない。
まさかと思い、自分のサンパチマイクを確認すると、
サンパチマイクにキズが!サンパチマイクの中腹の所が数センチ切れている!
冷静になれ!傷口の確認だ!
そこまで深くはないな、血もほぼ止まっている。
するとおばさんが家から出てきた。
『あと数分で警察来ますので』
『すいません、救急車も呼んで下さい』
『どこか怪我していましたか?!』
『言いにくいのですが、男にとって一番大事な所を怪我しました』
『はい?』
『ここです』と股関を指差した。

すぐに救急車が到着すると言うことで、歩道に立って待っていた。
救急車が到着し、救急隊員が降りてきた。
『君?怪我してるの?』
『そうです』
『じゃあ中に乗って』
『どこを怪我してるの?』
人生で自分のサンパチマイクを怪我したことがないので、言葉でなんて伝えたらいいのかわからず、
『大事なとこです』
『大事なとこてどこ?』
『男の大事なとこです?』
『どういうこと?はっきり言って!なにいってるの?』
結構怒られた。そりゃそうだ。
交通事故で男性が怪我したと通報を受けて、急いで来たら、普通に男が立って待っていて、どこを怪我したかはっきり言わない奴いたら意味わからないだろう。俺が悪い。
なぜ言葉で伝えようとしたんだ!何を恥ずかしがっている!自分のサンパチマイクを見せればいいだけじゃないか。
『すいません、ここです!』
ズボンとパンツを勢いよく降ろした。
『あーそういうことね』
『こちら○○、今からそちらへ交通事故で怪我した男性を緊急搬送します!』
緊急病院へ連絡を入れている。
『怪我の状態は、陰茎部裂傷。陰茎部裂傷』
なるほど!サンパチマイクを切った場合、医学用語では陰茎部裂傷なのか!!
なぜか、二度と使うことのないだろう言葉にすごく納得した。

緊急病院に着き、傷口を診てもらうと、
血も止まっているし、そこまで深くないから消毒してガーゼをするから、病院内の泌尿器科に行ってくださいと言われ、泌尿器科へ。
泌尿器科へ行くと、先ほど緊急で運ばれてきた方!と呼ばれ先生の前へ。
先生が傷口を診ると、血も止まっているし、そこまで深くないから順番待ちして下さい。
えっ!まじか。まあしょうがない。
病室前のベンチにはおじいちゃんおばあちゃんが30人は座っていた。
絶望だ。そこから2時間サンパチマイクにガーゼをしたたまベンチで待ち、やっと自分の番。
『縫わないとダメだね』
『やっぱり縫うんですね』
『じゃあ横になって、麻酔しますから』

ベッドに横になり下半身丸出し。女性の看護師さんも2人いる。
先生が中指ぐらいの長さのある針の注射器を持ってきた。
『先生!まさかそれが麻酔ですか』
『そうだよ。』
『どこに打つんですか?』
『局部麻酔だから局部に決まってるよ』
『まじすか!』
『子供も我慢するんだから我慢しなさい』
『うわー!』
そこから看護師さんにサンパチマイクをピンセットで持ち上げられた状態で先生が縫合。

1週間後抜糸で完治した。
今ではどこが傷口だったのかわからない。

憧れた男の縫い跡。いや、思ってたのと違う。

ただ俺は、自分のサンパチマイクを切った時にすぐに言葉で『陰茎部裂傷』と伝えることができる。

さあ本日は、無印良品のヒット商品を使ってぬか漬けを作りましょう!まじで買ってみて良かったんで、みんなも買って作って食べてくれ!!
漬け具合も自分で調整できるし、この夏の熱中症対策にもいいね!おりゃ!

材料

無印発酵ぬかどこ   1パック

お好きな野菜     適量

漬けたい野菜を用意する
今回はきゅうり、大根、ズッキーニ、茗荷
ズッキーニおすすめ!

発酵ぬかどこの裏面に野菜の切り方と漬ける時間があるので参考にして、漬け込む。
ちなみに今回漬け込んだ量は
きゅうりはそのまま1本、大根は縦に¼にしたやつ2本、ズッキーニは縦に半分にして1本、茗荷は縦に半分にして3個。

12時間~24時間で出来るので、大量に漬け込むよりも2日ぐらいで食べきれる量をその都度漬け込みましょう!
ぬかどこから出して、水で洗って、水分をよく拭き取ってスライスすると

はい完成!!最高!!無印良品様ありがとうございます!!ご飯のお供にも酒のお供にも。
ぬか漬け食卓に並べたら、いよいよあんたも女将さんって呼ばれる日が近いってことよ!

ではまた!

気が向いた時にでもサポートよろしくお願いしますm(_ _)m

このお礼はいつか必ず!