敬礼ときのこバター
スマートフォンが普及し、世の中は大変便利になった。
今スマートフォンがない生活は考えられないし、手元からスマートフォンが無くなっただけで、社会との繋がりが全て絶たれてしまう、そう思ってしまう人も少なくないだろう。ここ10年そこらでスマートフォンは体の一部になったのだ。
もちろんスマホによる弊害もある。
ある一つをとっても便利と思う人もいれば不便と思う人もいる。全員が幸せ!は無理である。
便利と不便は表裏一体。世の常である。
今日自分ははっきり言わせてもらう!
スマホは不便だ!
皆、トイレから全く出てこなくなったのだ!
何度漏れそうになったか!いや、何度漏らしたか!
大便がしたくても出来ない状況、
まさにスマホは不便なのだ!
小さな頃からよくトイレで大便をする方だ。
今でも最低1日3回は大便をする。
昔親父に、なんか人よりも大便するみたいなんだけどなんで?と聞くと、お前達は人よりも大腸が短いからだ。と言われた。
妙に納得したが、適当に言い過ぎだ。
少し前に打ち合わせで、品川のオフィスビルに行った。そのフロアには色々な会社が入っていて、エレベーターの横に共有のトイレが一つあった。
打ち合わせの前にどうしても大便をしておきたくて、トイレ行って良いですかとスタッフさんに確認。
スタッフさんがカードでドアを開けてくれてトイレへ。スタッフさんは俺が戻るときに、またどうせドアを開けないといけないからと、扉の前で待っている。
小便と思われてるのか、とにかく急がないといけない。
トイレに着く。そこは個室3に小便器3。個室3あるのはありがたい。
個室の前に1人サラリーマンが並んでいる。
俺はその方の後ろに並ぶ。打ち合わせまで時間がない。焦りと苛立ちがある。
後ろに並んだとき、そのサラリーマンの背中に違和感を感じた。小刻みに震えているのだ。
それは便意だけの震えではない、怒りの震えも乗っかっている。
もう相当待っているのか。
それから15分以上経ってようやくひとつの個室の扉が開く。15分だよ15分。異常だ。
サラリーマンは出てきた人に睨みをきかせ個室へ。サラリーマンが個室の扉を閉める瞬間、一瞬だけ目が合う。
ぶつけようのない怒りと漏らさなくて良かったという安堵とが混ざり合ったその目から、ひとつのメッセージが届いた。
俺がすぐ出てきてやるからな。
もはや俺とそのサラリーマンは最前線で戦った戦友なのだ。
それから2分後、ベルトもチャックも締め切れてない状態でサラリーマンが出てきてくれた。
まるで天国への扉が開いたかのように感じた。
俺は心の中で大佐に向かって敬礼をした。
大佐も敬礼仕返してくれた。
大佐は合計20分近く待っていただろう。
サラリーマンのおそらく昼休憩の20分を、たかだかトイレの個室が空くことに使ったのだ。
普通トイレの個室からは見えずとも、生気を感じる。生きている、戦っているが伝わってくるものである。
最近のトイレはどうだ。静かだ。すべて終わっているのにただ座っている。
すべてスマートフォンのせいである。
大佐とすれ違うとき、お前は他の奴みたいになるなよ。そう言われた気がした。
俺は1分で個室から出た。
打ち合わせの時間が過ぎていたからでも、俺の後ろで待っていた人のためなんかじゃない。
とてつもなく臭かったからだ。
入った瞬間、ふざけんな!臭すぎんだよ!
そんな暴言吐いてしまった。
スマホも人間も完璧ではない。
国には早急にこの問題に対処してほしい。
さあ今日は、家で意外と作らないきのこバターを作っていきましょう!こんなのほぼ料理じゃないぐらい簡単なんだけど、一工夫するだけでさらにうまくなりまっせ!結局一工夫出来るか出来ないかでセンスって決まるんだろうねー!ねー!おりゃ!
材料
えのき 1P
しめじ 1P
エリンギ 1P
大葉 10枚
バター 20g
塩 少々
ブラックペッパー 少々
オリーブオイル 大さじ2
レモン 半個
きのこを食べやすい大きさにカットする
熱したフライパンにオリーブオイルを引き、しめじとエリンギを炒める
しんなりしてきたらえのきを入れて、塩・ブラックペッパーを振り炒める
最後にバターを入れさっと炒め皿に盛り、千切りにした大葉を乗せ、レモンを絞ったら
はい完成!バカうまー!きのこバターは大葉を入れたほうが絶対うまい!大葉って刺身の下で食べられなかったりするけど、めちゃくちゃ良い奴で文句言わない我慢強い性格なんよ!このきのこバター食べたら、お前がいるから美味しいわ!て大葉に言ってあげて!
ではまた!
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このお礼はいつか必ず!