【用語解説】ダイナミックプライシング

マーケティング用語など、気になった用語を解説…
というより、自分の理解と整理のために、個人の解釈として書く場としたいと思います。ご参考までにどうぞ。

ダイナミックプライシング とは、試合・公演日程、席種、市況、販売状況など様々なデータ分析を基にAIによ る需要予測をおこない、需要に応じたチケット価格の変更を自動的におこなうことで、ファンの皆様のニーズに応 じた“適正価格”での販売をおこなう仕組みです。 一方で、チケットの高額転売行為により、本来適正価格で試合をご覧になりたい方がチケットを購入いただけな い状況もございました。「ダイナミックプライシング」の導入により、需要に応じた “ 適正価格 ” でのチケット販売 をおこない、 不当な高額転売行為の抑止を目指してまいります。

(出典)JO & CaOI 2023 公式サイト
https://jo-coi.com/images/dynamicpricing_qa.pdf

背景

時期によって需要が大きく異なる旅行業界(ホテルや航空券など)では早くから導入されていたようです。
スポーツ界隈でも、天候によって左右されるケースも多いため、導入が増えてきているようです。

メリット

・需要が少ない時期など、安く買えることがある
・収益増加や在庫の減少につなげることができる

デメリット

・需要が高い時期などは、高くついてしまう
・導入、運用コストがかかる
・価格の変動により、顧客の不信感や購入意欲の低下を招くことがある

フィギュアスケートでの導入について

「適正価格」による購入が可能となれば、チケット購入時に納得して買うことができるようになり、購入者側にとってもメリットはあるのかなと感じています。
また、時期(曜日や時間)によっても需要が異なるので、そのあたりもふまえて柔軟に対応できたら、チケットの売れ行きも変わっていくのではないでしょうか。

ただそのためには、きちんと実施してデータを蓄積していくことが重要となるでしょう。
うまく利用できれば、効果的な方法かもしれませんが、特にフィギュアスケートはわかりやすい変動要素(時期や気候)が少なく、単発や短期間のイベントとなるので、データ蓄積や解釈が難しいのではと考えます。
個人的には、色々チャレンジはしてほしいと思うので、導入じたいは良い試みだと思っています。


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