【観戦記録】全日本&MOI

2023/12/23(土)~25(月)まで、全日本選手権とメダリストオンアイスを観に行ってました。
去年の大阪で現地観戦デビューをして以来、毎年行ってみようかな、幸い今の会社は外資系でこの時期は休暇モードだし、今年の長野なら新幹線で行きやすいし…と、FSとEXを観る日程でチケットを取りました。


2023/12/23(ペアFS、男子FS)

この日はどうしても開場時間すぐに入りたかったので、知人と待ち合わせてタクシーで移動。無事男子曲かけの3Gから見ることができました。
間もなくペアが始まり、ゆなすみのパーフェクトな演技にまず感動。
すみくんの頼もしさと、ゆなちゃんの透明感のある柔らかい笑顔に癒され、すっかりファンになりました。

知人と話し込んで時間を潰したら、いよいよ男子FS。
1~3Gで特に印象に残ったのは、光翔くんと星南くん。オーラと、演じ切る表現力が群を抜いてました。
個人的には、上の方の席に座って、しっかり表現したいことが行き届いているのが伝わる選手が好きで、つい応援したくなります。

そしていよいよ最終G。直前の希くんやたっちゃんがいい演技をしていたので、この後どうなるんだろうと思いきや、6分間練習から格の違いを感じました。
最初に登場した、最推しの友野くん。冒頭の静寂から一気にその世界観に引き込まれ、最後のスピンでは雨音のような拍手。観客の皆さんは、このほぼパーフェクトな演技をたたえたい、これまでの努力をたたえたい、素晴らしい作品を表現しきったことをたたえたい…色々な思いが混じっているように感じました。
ご本人が目指したい今期のテーマをここで達成したように見えましたし、フィニッシュ後の様子からも、ご本人的にも満足だったんじゃないかなという様子がうかがえました。

 ただ、その後もすごかった。残り全員、力を出し切って、ほぼパーフェクトな演技。どんどん点数が更新され、あっという間で本当に見応えありました。まさに神試合。神大会。神々の戦い。
でも、当日の曲かけや6分間練習から感じていたのですが、ギスギスとかバチバチとかピリピリとかそういった感じは全くなく、お互いをリスペクトしあい、励ましあっている様子が好演技のバトンとなり、相乗効果でよい雰囲気とよい結果を出せたのかなと感じました。

今思えば、この最終Gの約1時間、6人の演技はまるで1つのプログラムだったかのような、流れやストーリーがあるようでした。まさに、交響曲1曲まるまる聴いたかのような、重厚感、充足感。
緊迫した静寂の中から演技が始まり、内面に迫るような表現を追求した友野くん。高難度ジャンプやスピード、パワーで圧倒した駿くん、佳生くん。フィギュアスケートの美しさを存分に見せたゆまち、草太くん。そして再び表現の追求と芸術性を極めた宇野くん。
それぞれの、フィギュアスケートとはこういうもの、という想いを感じた演技でした。
なんだかベートーヴェンの交響曲第9番(第九)のように思えてきました。静寂から始まる緊迫とした1楽章、リズミカルでスピーディな2楽章、柔らかで美しい3楽章、そして壮大なテーマの4楽章。
いつだったか宇野くんが言っていた、「真剣勝負の先にある美しいもの」をまさに体現したような大会でした。

2023/12/24(アイスダンスFD、女子FS)

私は個人的にアイスダンスが大好きなので、現地で観られるのをとても楽しみにしていました(去年は全日本は見られず)。
FDは各組の個性が見られ、多種多様な音楽にあわせて様々な技術や表現がちりばめられ、やっぱりアイスダンスって面白いな、とあらためて感じました。

女子もパーフェクトな演技が多くて、大好きな選手たちの頑張りもあり、感動しました。やっぱりかおちゃんは王者の風格、さすがでした。
個人的にはあまりボーカル入りのプログラムは好きではないですが、今回はボーカル入りの方が表現したいことが明確で、良いプログラムだなと感じることが多かったような気がします。
最終滑走であれだけの重圧の中でやりきる力、本当に尊敬しています。

2023/12/25(MOI)

今回、EXに出演するのを楽しみにチケットをとっていたのも過言ではなかったので、EXに選出されなかったことは大変ショックで、一瞬行くのをあきらめようかとも思ったくらいでした。
でもやっぱりお金もったいないし(笑)、当日朝に入ってきた情報によると歌とチェロの生演奏が入りそうだし、他にも見たい選手いっぱいいるし、と気持ちを切り替えることができました。
舞依ちゃんと倫果ちゃんのバナータオルを持っていき、周回の時に二人に気が付いてもらえてハートマークを送ってくれたことが、本当に救われました。二人に感謝。

それでもやっぱり、前半はここにいない事実がただ悲しくて、涙が出てきました。ですが、今回の長野は、アーティストとしての記憶を残すためにあるのだから、エンターテイナーには戻らないんだ、と納得させて気持ちを切り替えることができました。
あの素晴らしいFSのプログラムの世界観とその余韻を残しながら、上書きしないよう、そっと心の中の大切な思い出としてとっておきたいと思います。

おまけ

今回は長野のホテルがとれず、上田に宿泊しました。
結果、ホテルも新しいところで快適だったし、上田城はじめ城下町で観光名所も多く(話題のツルヤにもいけたし)堪能できました。
長野も最終日に善光寺中心に観光しました。
移動は電車の本数も少なく、現金のみ(切符購入)が少し不便でしたが、神社仏閣お城巡りや歴史のある街並み、建物を見るのが好きな私としては満足でした。
それから…会場を出る時に、前々職(新卒で入った会社)の関連会社が見えて動揺しました。再びこの業界に戻って間もなく1年。覚悟を決めて頑張れと言われているような気がしました。

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