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歯の定期検診に行こう

私は昔からあまり自分の容姿に自信がないタイプなのだけれど、ちょっと自信を持てることがひとつある。

歯の健康だ。


曽祖父は死ぬまで1本たりとも自分の歯を失わず、毎日指で塩を歯に塗り込むようにして歯磨きをしていたらしい。そんな曽祖父を見て育った母は、私と兄の歯周辺の教育に地味に熱心だった。さすがに塩で磨いたことはない。

歯がグラついてくると、永久歯が変な角度で生え始める前にすぐに歯科医に連れて行かれズボッと乳歯を抜き、歯が痛いとほんの少しでも思って「歯が」と言えば2秒後には母がかかりつけの歯科医を予約する。

虫歯のできやすさは体質的なこともあり、歯並びは骨格も関係する。なので、私がこれまで虫歯もできにくく、歯並びもよく矯正も不要で育ってこれたのは、歯の健康に関する教育という後天的な要素はもちろん、両親から受け継いだこの体という先天的な幸運が効いている。ありがたや、ありがたや。


子供にとっての歯医者さんはやっぱり怖いし、私も泣いた覚えはある。けれど地元のかかりつけの歯医者さんのことを今でも好ましく思い出すのは、受付のお姉さんがいつも玄関に入ってくる私達を名前を呼んで迎えてくれて、私の母が「あのお姉さんはよく名前を覚えてくれてるよね」と感心していて、私のかかりつけの歯医者さんとこはスゴイんだと何故か思っていたからだ。

ワーホリから帰国して関西に来る前、実家にしばらくいた私は、2年間放っておいた歯を診てもらおうと戦々恐々としてそのかかりつけの歯医者さんに行った。

髪が素敵なロマンスグレーになった以外は変わらない先生と、いつも受付にいたベテランの歯科衛生士のお姉さんは健在だった。さすがに子供の頃と同じように名前を呼んで怖がらせないように迎えてはくれなかったけれど、変わりなくそこにいる歯医者さんは頼もしかった。


そして30代になった私だが、虫歯の治療痕は確か3か4。けっこう少なく済んでいる。

それを維持したくて、今も半年に1回はクリーニング兼 定期検診に行っている。

関西に来てからかかりつけの歯科医を決めるまで2,3箇所に行ったけれど、歯科衛生士さんが丁寧かつ無駄のない範囲でクリーニングをしてくれる近所の歯医者さんに落ち着いた。

歯医者さんには定期的に行きましょう、という啓蒙はされていても、やっぱりなかなか行く人は多数派ではないようで、初めて行く歯医者さんに検診希望と伝えるとたいそう褒めてもらえる。

そして、歯並びがよく治療痕も少ないので、たいそう褒めてもらえる。×2

今日、半年ぶりにクリーニング&検診に行くと、最近フロスもしっかりやっているのも分かる人(歯科衛生士さん)には分かるようで、めっちゃ褒められた。その後に診に来た先生は「うん完璧!最高にきれい!光ってますわ!」と、今後来た時にそれ以上の褒め言葉はもらえるんでしょうかと不安になるほど最高級に褒めてくれた。ちなみに光るほど磨いてくれたのはあなたのところの衛生士さんです。ありがとう。

また半年後に会おう、先生。ピッカピカにしといたるからな。


歯医者さんに行くと自己肯定感が上がる、という話でした。

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