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分かりやすい記事を書きたい方は”新・公用文作成の要領”を読むべし!

皆さんはnoteで読みやすい記事を書けていますか?

私は書けません!!(謎の自信)

そんな分かりにくい文章ばかり書いて、上司に「複数解釈が可能、曖昧表現」とバッサリ切らる私も、秘蔵のマニュアルを発見しました!
これで怒られる日々も卒業だ!

今回はそんな秘蔵のマニュアルを紹介したいと思います。

新しい「公用文作成の要領」に向けて

結論、これを一読すれば明日からライターになる!的なハウツー本を読むより絶対に有益です。騙されたと思って、一度読んでみてください。

文化審議会国語分科会
新しい「公用文作成の要領」に向けて(報告)
- 令和3年3月12日
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/hokoku/pdf/92895101_01.pdf

ちょっと長くなりますが、解説を。

上記の報告ですが、「向けて」のタイトル通り、この記事作成時点では、新しい「公用文作成の要領」は公表されていません

現行の「公用文作成の要領」は昭和27年のモノですが、70年近い時間がながれ、言葉の変化に対応することとなりました。そして、新たな要領を作成にあたって、報告書が提示されたという運びです。

この「公用文作成の要領」、平たく言えば「お役所言葉」はこんなルールで文書を書くよ!とまとめたものです。お役所として記録・管理し、残す文章を扱うわけなので文章にはうるさいわけです。

つまり、公用文を自在に操れれば誰も誤解しない分かりやすい文章が書けるはず!と思ったわけです。そして、70年近くの時を経て改定される最新版をマスターすれば…

お分かりですね

少しだけ記載内容をご紹介しましょう。

文の書き方について

文の言い回しが上手く行かず、スッキリした文章にならないってことあると思います。また、なんか上手く伝わらない文章になっちゃう。
そんな方にも素敵な助言が用意されています。

一文を短くする
適当な長さは一概に決められないが、50~60 字ほどになってきたら読みにくくなっていないか意識するとよい。
一文の論点は一つにする
話題が変わるときには、文を区切った方が読み取りやすい。
基本的な語順を踏まえて書く
日本語では、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「どうした」という順で書かれることが多い。この語順を守っておけば、おおむね読み取りやすい文になる。


文書構成について

文書の構成について書かれた内容で、私の上司か?と思ったポイントが3点あったのでご紹介しましょう。

文書の目的に応じて構成を工夫する
文書を書き始める前に、何を、どのような目的で、どのような根拠(法令、通知、調査・統計データ等)に基づいて、誰に向けて発信しようとしているのか、整理しておく。
結論は早めに示し、続けて理由や詳細を説明する
最後まで読まないと何を言おうとしているか分からないような書き方は避ける。
分量の限度を決めておく
書き連ねたものは、よく見直し、必要性の低い情報は分量を調整する段階で削る。

はい、完全に上司です。
なぜこの文章を書いているのか、誰のために書いているのかを意識しろ!というのは本当によく言われます。

改定:読点「、」が標準に!

私も公文書を書くことが度々あるので、この改定が衝撃でした。

句点には「。」読点には「、」を用いる。

改定されたルールではこれが一番の衝撃です。
現行のルールでは読点を「,」で書きます。

ちょっと例を…。

突然ですが、私の大好きな本。
原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」。

公文書を書くときは「本日は,お日柄もよく」。

どうでもいいわ!

って思いますよね。私も思います。
それが半世紀以上も前の通知されたルールなんです。
現代でも「お役所の書類」はこのルールを遵守!

そんなこともあってか、Yahoo!ニュースで話題にされてました。

新しいルールだと「本日は、お日柄もよく」が標準となります。


おわりに

どうだったでしょうか。
読みやすい文章が書ける気がしてきましたか?

読みやすい文字数についても記事にしているので、ご参考にしてください。



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