大阪のルール
日本の各地方には、ローカルルールと呼ばれるものがあると思いますが、中でも目立ってローカルルールが多いのが大阪じゃないかなと、こう思うわけです。
しかしまあ、正月の暇を利用して、はじめたnoteなんでございますけども、こないして何本も何本も記事を書いておりますと、
なにやらしだいに落語家の導入みたいな話し方になってしまうもんであります。
関西の正月というと、やけにネタ番組が多いもんでして、普段見れないような大御所の漫才や、落語がテレビで見れたりするのが毎年のこと。実家でテレビばっかり観てますと自然にこないな話し方になるのもうなずけるっちゅう話ですわ。
これもいうたら、一つの大阪のルールみたいなもんでございます。6日の仕事初め迄にはなんとか叩き直さななと、そう思うこの頃でございます。
自分で書いててあれやけど、途中から仁鶴師匠の声で脳内再生されるわ。なんやねんこれ。
自分の師匠でもなんでもないのに大御所の落語家を"〜師匠"と呼んでしまったりするのもこれまた大阪のルールなんじゃないでしょうか。「笑福亭仁鶴が〜」とか言うたりするのはなぜかちょっと気が引ける。
不思議なもんですね〜。
不思議なことといえば、こうやってnoteを更新してますと、「読みやすいね」という言葉を時々頂きます。
ありがとうございます!!!
基本、日頃は人に褒められることがないのでこういうのは爆裂に喜びます。僕が犬やったらしっぽブンブン振りすぎて、千切れて、飛んでいってもうてると思います。しっぽが。
読みやすくしよう!と意識してるわけじゃなくて、思いついたことをタラタラと書いているだけなんで、自覚は無いんですけど、不特定多数に言って頂けるというのはそういうことなんやと思います。
なにがそうさせてるのか改めて考えてみると、
ひとえに関西弁のチカラなんちゃうかなと思います。
みんな無意識やと思うんですけど、関西弁、特に大阪弁って喋りのなかに妙なリズム感ありません?あの無意識に織りなす妙な口語のリズムのおかげで話がスッと入ってくるんやと思うんですよね。わかります?
一回比較してみましょうか。
関東弁
「坂田利夫はものすごく脚が細い。うちの父さんが言うには、細さで例えるなら寺田心くんほどらしい。バラエティ番組などで、時々、若手芸人にいじられていることがある。目を見張るのは、脚の細さだけで笑いを生み出していること。彼はもはや、「脚が細い」という特徴だけで笑いをとることに成功している。あるときにそのことをうちの父さんに伝えた。すると父が言った『それは不労所得を得たようなものだね』それを聞いて私は笑わずにいられなかった」
関西弁
「アホの坂田っておるやん?あいつバリ脚細いん知ってた?知らん?なんかな、もうほぼ寺田心くんらしい。こないだテレビで脚細い言う話でいじられとってんけどな、大爆笑。えぐい。脚細いだけで笑い取れるようなったらもう勝ちちゃう?優勝やろ?
その話うちのオトンにしてんやんか、ほんなら
『そんなもん無限に金入ってくるやんww』やてw
バカおもろい」
いかがでしょうか。
どちらかというと関西弁の方が、流れるように読める、そんな気がしませんか?
もう一つ、関東弁と比較しておわかりかもしれませんが、同じ内容を話しても、関西弁の方がどこか面白げに聞こえる。そんな気はしませんか。
上の坂田利夫の話は、話自体に面白いポイントはひとつもありません。いかにも女子大生が友人とカフェでランチをしながら繰り広げるような何気ない普段の会話です。しかしどうでしょう。関西弁の方が、どことなくおもしろい響きがありませんか?もっと話を聞いていたい、そんな心地よさがありませんか?
これも大阪弁の特徴だと思います。
こわいとかきついとか言われがちな、関西弁ですが、こういうポジティブな側面があることも、この機会にぜひ知って頂ければなと思います。
お後がよろしいようで。
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