Loose Riders Japan事始め

最初にLoose Ridersのことを見たのはLoose Riders Kamloopsでしたが、その時は特に興味もなく「へー、そういうのがあるんだなあ」くらいに思っていました。

その後クイーンズタウンに住んでいた時に再びLoose Riders New Zealandに遭遇し、彼らは大きなバンをカスタムペイントしていて町の中では割と目立っていました。

「いろんなところに支部があっておもしろいな」と思ってホームページを見たらアパレルもやっていて、彼らのコンセプトが気に入って当時から好きで着ていました。(この服はぼろくなったけどいまだに着ています笑)

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Loose Ridersについて書くのは初めてかもしれないので簡単に説明すると、彼らは大きく分けて二つの事をやっています。

一つはオリジナルのアパレルのは販売、最近は大きくなってきて自転車のパーツも作るようになりましたね。

もう一つは世界各地のローカルバイクシーンを各地のチャプターがSNSを通じてシェアする世界的なコミュニティーの運営です。自分のやっているLoose Riders Japanはこれの日本支部で、今は世界各地に117の支部があります。

フリーライドの世界トップレベルのライダーも何人か抱えていて、ニコ・ビンクという有名なフリーライドのライダーは設立メンバーの一人でもあります。

その後クイーンズタウンで九島勇気くんからLoose Ridersの話を聞いてより興味を持ったのですが、その時はまだ日本に戻るかどうか分からなかったので自分が日本支部をやるとは思いもしませんでした。

その後日本に帰ってきた時にイベントバイトで知り合った起業家の卵みたいな大学生(もう顔も名前も忘れたけど…)と意気投合してご飯を食べに行ったときに彼の話に触れて「何か自分で始めるっていうのもありなのかもしれないなあ」と思っていたところで白馬に来て、リフト係の日々に業を煮やしてLoose Riders Japanを始めることを思いつき、1週間くらい考えた後にLoose Riders本家に連絡を取ったことが始まりでした。

本家のメディア担当のJelle兄さんと連絡を取り合うなかで、Loose Ridersのことをより理解するようになって、このコミュニティーに関わるメリットが多いことが分かってきました。

文章で書くと自分の頭の中とは少し違うイメージになりますが、

・国内にだけ目を向けているのは自分にとっては退屈なので、世界的なコミュニティーの一部になって日本のシーンを世界に発信することは自分の中では自然なことだし、これから関わる白馬のマウンテンバイクを世界に発信できてお世話になる人たちの何か手伝いができるかもしれない。

・日本のマウンテンバイクを知っていくうえで、コンテンツを使わせてもらえたら各ローカルの発信ツールとしても使ってもらえるのでWin-Winな関係が築けるかも。

・将来トレイル研究をするうえで、Loose Ridersのコミュニティーを活用できれば世界中のローカルにアクセスしやすくなるし、各地に友達ができるのでこれに参加した時点で「研究と合わせて世界中のトレイルに行って楽しく乗る」という目標は一石三鳥くらいの厚みが出る。

・日本の若いライダーさんやマウンテンバイクを楽しんでいる人のコンテンツを使わせてもらえたら世界のマウンテンバイクと繋がれるツールとして、その人たちにとって価値のある存在になれるかもしれない

・乗り手としての目標であるFestの一つのLoose Festに行く理由が増えるので、そこでビックジャンプに挑戦するチャンスが増す。

Loose FestはLoose Ridersが主催しているイベントです、この年の夏に実際に行ったのでそのことはまた書きます。

ともかく当時、白馬でのこれから、この先にやりたい研究に加えてLoose Riders Japanをやることはすべて一つにつながるイメージがこの時できて、相互に良い影響があると思えたので始めることにしました。

日本でマウンテンバイクを始めましたが、日本のマウンテンバイクをよく知る前にカナダ、ニュージーランドに行ったので、マウンテンバイカーとしては日本生まれ海外育ちの自分にとっては天職ともいうべき仕事でした。

日本にはうまいライダーさんは沢山いるし、今は低迷しているかもしれないけどかつては一世を風靡した土壌もある。例えばアジアの他の国と比べたら圧倒的なアドバンテージがあるので、時間と手間さえかければアジアの中の日本、世界の中の日本がマウンテンバイクで存在感を出すのはそんなに難しいことではないと思いました。

その時すでに100以上の支部があり、マウンテンバイクの盛んな地域ではそれなりに存在感のあるLoose Ridersでしたが、日本には支部がないどころか当時は代理店もなかったので日本のライダーさんはほとんどLoose Ridersのことは知らなかったと思いますし、今でもまだまだこれからだと思います。

誰もLoose Ridersを知らないので最初は完全にゼロからのスタートですが、裏を返せばプレッシャーはゼロ。決められたマニュアルがある方が簡単ですが、やり方も提示された最低限のルールを守れば自由なのでそこも自分には合っていました。

次は白馬高校の面々との出会いについて!

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