バネのはなし

また間が空いてしまいました…

さて、白馬のことはまだ何にも知らなかったので自分でリゾートバイトを通して見つけた仕事は八方尾根のリフト係。

国際第三リフトのリフト係をやっていました。

仕事自体は面白いことは特になかったのですが、冬のスキー場にそれまでは縁がなかったので雪の中で仕事をすることは新鮮で面白かったです。

今思うと、もっとスキーやスノーボードをやっておけばよかったのですが、住んでいた寮の隣が室内スケートパークだったのでそっちにしょっちゅう行っていました。

自転車を始めてから日本に帰ってきているときの冬は事務員、ウェイター、倉庫作業、イベントスタッフなどでひたすらグリーンシーズンに向けてお金を貯める生活をしていたので自転車のスイッチは冬で完全に切れる習慣ができていましたが、それでもやっぱりイライラというか負のエネルギーがマグマのように湧き上がってきます。

そのエネルギーをシーズン到来に向けて負から正に変換するというサイクルの連続で、その分他の人があんまりしないような行動に出たりしていたのですが、この冬も同じでした。

自分の中ではこのフラストレーションがたまらなくなったら自分の中で自転車が熱くない証拠なので、そうなったらキッパリ終わりだなと思っていて、イライラしてるかどうかを自分で観察しています。

バネは溜めに溜めた方がよく飛びますもんね。

この冬はわざわざ環境の恵まれた海外から離れてから初めての冬だったので、分かってはいたものの「自分でそういう道を選んだのに結局またこのざまか」ということで例年にも増してイライラしていました。

そこで、そのエネルギーの矛先がLooseRidersJapanを始めるという方向に向かうことになります。LooseRidersのことは次回に詳しく書こうと思います。

カムループスに行った時も、理想のジャンプパークに行きたいがために溜めに溜めたバネは言葉とか生活の壁も難なく破って飛んでいくし

ニュージーランドではドリームトラックの大きなジャンプに最初は面食らいながらも、「あれだけ苦労してお金をためてきたんだからやるでしょう!」と溜めに溜めたバネがあることを意識したからできたわけです。

とくに生まれついて肝っ玉が大きいわけでもなく、ライディングに経験と才能があるわけでもないですが、その繰り返しでここまで来たような気がします。ただそういう生き方が性に合っていました。

おかげ様で、海外で溜めに溜めたアイデアを白馬でいろいろやらせてもらってとても楽しいです。

今は京都にいるのでまた同じイライラがたまりつつあったのでこの話が長くなりましたね。

仮に環境が恵まれていたとしたら、そのぶん「より難易度が高いものへ、より大きな舞台へ」と現状よりも高みを目指してバネがたまっていくんでしょうね、この先の世代はそうなっていくのかなと思ったりもします。

そしてほぼ10年間たまりっぱなしのトレイルを取り巻く学問的な欲求がそろそろ解放できそうなので、どこまで飛んでいくか楽しみです。

やっぱり書いていて思うのは、全て自分で決めてやってきたことなので、技術的なことやメカ的なことよりも自分が対処すべきだったのは国内外、自転車の事やそれ以外でやりたいことへ向けた心の持ち方だったので、特にこの時期はついつい話がそっちに行きがち笑

乗ること自体は考えながらたくさんやってればうまくなりますよね、それだけのことだと思います。

最近あんまり乗ってないので下手になる一方笑

次回はLooseRidersJapanについて!

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