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頸動脈のプラーク

こんばんわ、ミケです😊自分の勉強を兼ねて、OA誌からエコー関係の論文をご紹介していきたいと思います。チョイスは僕の好みです、笑。

今回、読んでいく論文はこちら!

Liu M, Zhang Z, Zhao Y, Chen Z, Chen B, Wei Y, Cheng Y, Zhu L, Chen D, Cui D, Shang H. Combining ultrasound with bio-indicators reveals progression of carotid stenosis. Ann Palliat Med. 2021 Nov;10(11):11539-11547. doi: 10.21037/apm-21-2666. PMID: 34872279.



頸動脈狭窄症の進行に関与しているのはどんな因子だろうか?という研究です。

まず群分けですが、
"regression (n=125), stable (n=443), or progression (n=168)"
の3群に分けてますね。個人的にはregression(前回よりも狭窄率が下がった人)がこんなにいることが驚きです。

結果は、

で、"hypoechoic plaque(OR, 1.53; 95% CI: 1.14-2.05; P<0.01)およびHigh risk hs-CRP(OR, 1.75; 95% CI: 1.17-2.61; P<0.01)が頸動脈狭窄症進行の独立した危険因子である" という結果。

さらに、"ロジスティック回帰分析の結果,脳卒中/一過性脳虚血発作の調整オッズ比は進行群で1.80(95%CI:1.03-3.13)であった" ので、"頸動脈狭窄症の進行は脳血管イベント発生のハイリスク" だよと報告されています。


まとめると、やっぱり低エコーのプラークは注意して見ていかないといけないということですね。ただsoftとintermediateって結構迷うことがないですか?いちお、国内的は "プラーク周囲の非病変のIMC" と比較するってなってるけど。感覚的にはカラーを入れて、おっ、ここにプラークあったとは!ってなるのがhypoechoicかなと思ってます。医療の主観的な検査って、良い方にバイアスがかかるんですよね。自己と他者でも違うし、脳外科医と内科医でも見方に差が出ると思います。「客観的」とは難しいですね!

元論文はこちら↓↓

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34872279/

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