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「葬送のフリーレン」が教えてくれること  

たまに仕事以外のことも書いてますので、すみません。全然、仕事と関係ないし、内容すごく暗いし、ただのフリーレンオタクが書きたくなったことを書きたくなったので書いています。なぜかって?勇者ヒンメルならそうしたってことだからです。

私の特性

ここ数年、特に仕事を始めた時から会う方に言われる第1印象は「覇気がない」「走っているのを見たことがない」「冷たそう」などなど大体こんな感じで言われるのですが、まあそんな感じはすると思うので、別に否定はしてません。

付き合いの長い友人からは「みけは人生損するタイプ(↑概ねそう見えるので)」「確かに覇気がないし冷たそうに見えるけど(んっ??)、みけが俺らの中で一番優しいよね」といちおは否定してくれます。

感受性が強すぎるのだと思います。良い意味でも悪い意味でも。いわゆるHighly Sensitive Person (HSP)と呼ばれる特性です。結構色々と考えて、考えすぎてパンクすることが年に数回あります。子供に「生まれ変わったら何になりたい?」と聞かれたらいつも、「くも(雲)」になりたいと答えてます。何も考えなくてよさそうだからです。

昔からよく生きるとか死ぬとか考えます。「生きる」とか「死ぬ」とか広い意味での言葉についてです。自分が自分の人生の価値や生きるとは何かを見出せていない分、親しい人が喜んだり嬉しかったりするのが心の底から嬉しかったり、逆に悲しみに暮れている時は多分同じくらい考え込みます。一緒に泣くこともありました。アニメや映画でも泣くタイプです。


葬送のフリーレンとは?

なんで、いきなりフリーレンの話を始めるかというと、昨日アニメ版が一旦区切りを迎えたからです。アニメ版は映像も主題歌も、BGMも全て良いので超おすすめです。花が綺麗です。早く2期を作ってほしいな。

あらすじはと言いますと

物語は勇者一行が魔王を倒し、王都へ凱旋する場面から始まります。勇者・ヒンメル、僧侶・ハイター、戦士・アイゼン、そして途方も無いほど長い寿命を持つエルフの魔法使い・フリーレン。仲間たちと祝杯をあげ、50年後の再会を約束した彼女は、特に感慨もなく魔法収集の旅へと出発します。

時は流れ、年を重ねた仲間と再会するフリーレンでしたが、人間とエルフの時間感覚のズレに直面します。フリーレンにとって50年はほんの一瞬のような感覚ですが、再会した仲間たちは年老い、全盛期の姿ではありませんでした。

そんな当たり前の事実を知っていたのにも関わらず、衝撃を受けていくフリーレン。そして、直後にヒンメルは逝去してしまいます。彼女の目に溢れる涙……。人を知りたいという想いを持ったフリーレンの新たな旅路はここから始まったのです。

https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1696035835


まず最初のこれが好き↑

旅のきっかけになる第1話でヒンメルの葬儀の後でフリーレンが涙ながらに言う言葉です。今となってはフリーレンが涙するなんぞ考えにくいですが、その分この特別な涙の理由を知ることはフリーレンにとっても重要なことなのかもしれません。ヒンメルとフリーレンの関係性はすごく大好きなのですが、フリーレンのこの涙は色々なことを考えさせてくれます。

生きるということ

元々、フリーレンは感情が鈍いところがあり、1000年以上生きているエルフなので、ヒンメルたちとの旅は彼女にすれば "たったの10年" なのです。たった10年の何気ない旅の中で、その時は気が付けなかった大切なものを失ったことに、失ってから後悔するのです。逆に言えば、失ったことで大切なものに気がついたのかもしれません。これだけ生きてきたのに、”人を知る”ことをしてこなかったことへの後悔。それだけヒンメルは大切な存在だったのでしょう。

広い意味では僕達の人生も概ねそうなんじゃないかと思っています。失ってから気がつく、生きているうちには気がつきにくい大切なものやありがたさ。分かっていたとしても、いろんな記憶が蘇ってくる。この涙には、寂しさ、後悔、感謝、虚無感、孤独感、色々な感情が混ざっているのだと思います。

そんな中、人間の寿命、人生の意味を考えると、考えさせられるものがあります。ヒンメルと同様にたった数10年の寿命で限られた人生の中で、どう生きるべきか考えるのです。誰かのために生きたいとか、自分の生きる意味を残したいとか。でも、そんなこと考えたって、結局分からないんですよね。

葬送という意味

葬送(そうそう)とは、死者と最後の別れをし、火葬場、墓地に送り出すこと

Wikipedia

という意味です。つまり、フリーレンは1000年以上生きたエルフなので、常に送り出す側に立っています。多くの人の死を見てきたんだと思います。私も過去に友人を失ったことがあります。どうして気がついてあげれなかったんだろうと、気がついたとしてその時の自分に何ができただろうと。

死別に関わらず、人生には送られる人がいる限り、送る人がいます。みなさんはどちらの側が好きですか?僕は送るのは苦手です。ちょうど春なので、色々と別れの季節でもありますね。引っ越し、転勤などなど、送り出すというのはなんでも寂しいことですよね。


人生という旅について

フリーレンたちの冒険(旅)はまさしく人生そのものなんだと思います。

冒険(旅)というのは、それぞれの価値観に置き換えることができると思います。友達、家族、恋人、仕事、学校 etc….。いろんな仲間といろんな場所で、いろんな人生の冒険の形があります。

僕ら人間の中でさえ、それぞれに寿命が異なるので同じ時間を共有する絶対的な尺度は違いますが、相対的な尺度も出会うタイミングで異なります。いろんなタイミングでいろんな人たちと関わります。

今までずっと一緒だと思っていた友達、家族、恋人、ペットもそうですよね。不思議と一緒にいる時間ってなぜか当たり前でそれがずっと続くと思ってて、失うことに関しての準備なんてすることもありません。当たり前という不確実さ、思い込み。だから、そういう時間を、一瞬一瞬を大切にしてほしいと思います。


ありがとうフリーレン。君のおかげで最後にとても楽しい冒険ができた。綺麗だ。

旅の最後、エーラ流星群を見ながら







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