iPaaSに熱狂している理由を書いてみる

こんにちは、アクトレシピの池上です。元々はアスタリストという社名でしたが2023年1月1日にアクトレシピに商号変更しました。これでもう、アスタリフトさんと間違われることはなくなりました。

さて、まもなく「iPaaSの事業をやろう」と決意して丸4年が経過しようとしているのですが、4年が経とうとしている現在もiPaaSの事業に熱狂し続けていられるのかを書いてみようと思います。実は本日、とある企業の取締役会にお邪魔して事業について熱く語る予定だったのですが、諸事情によって流れてしまいました。何を話そうか考える中で自分の過去も振り返ってテンアゲMAXになっていたのでその熱量をnoteにぶつけようと思います。

過去の確信

SaaSの誕生(ただし私の中で)

14歳の頃、初めてパソコンを買ってもらいました。Windows3.1が搭載されたPC98で、DOSのゲームくらいしかすることがありませんでした。幸運にも一太郎も一緒に購入してもらったのですが、当時はインターネットが普及しておらず、インストールは数十枚のフロッピーディスクでした。これがめんどくさい。時間も手間もかかる。その後、ソフトウェアのインストールはCD-ROMが主流になりましたが、それでもめんどくさい。ちょうどダイヤルアップ接続のインターネットが家庭にやってきた頃だったので「インストールとか面倒だからインターネット上のソフトウェアを使えばいいじゃん」と真面目に思っていました。それが今のSaaSです。面倒なことはいずれなくなる。

IaaSの誕生(ただし私の中で)

社会人のキャリアはインフラエンジニアとしてスタートしました。物理サーバとかネットワーク機器の構築が楽しくて、独学でCiscoの資格と取得したり、自宅にLinuxサーバを立てて外部から固定IPでアクセス可能にして各種デーモン(Webやメールサーバ)を立てたりしていたものです。やっていることは楽しいのですが、その都度物理的な機器を扱わなければならず、更に個人で購入して勉強するには高価すぎたので「こんなのソフトウェアにしてインターネット越しで使えばいいじゃん」と真面目に思っていました。それが今のIaaSです。面倒なことはいずれなくなる。

SaaSの拡大(ただし私の中で)

20代の半ばから十数年間は一貫してSaaSの事業を行っていました。10代の頃に感じていた「インターネット上のソフトウェアを使えばいいじゃん」は実現し、ASPという呼称がSaaSになった頃からSaaSどっぷりになりました。SaaSの新規事業の立ち上げでインフラを一人で全部作ってみたり、SaaSの導入コンサルティングをしてみたり、レイヤは様々ですがSaaSに携わっていました。その中で、とあるSaaSの導入をしていたところ「このサービスが初めてのクラウドサービスなんです」という会社が複数ありました。2010年代半ばのことです。この時に「あ、SaaSがようや来るな」と感じたものです。ただその時点では、全ての企業の全ての業務がSaaSになるほどの勢いはなく、SaaSの流れが強くなったのを感じたのは2018年9月に経済産業省が発表したDXレポートからです。このタイミングを待っていました。

現在の確信

なぜiPaaSの事業を始めたのか

SaaSやIaaSの登場は私の経験からは違和感がなく、その普及も当然のもの思っています。ただし「めんどくさいな」と思った時点で事業を興していても早すぎたのでうまくいっていないでしょう。
DXレポートが出た翌年の2019年3月、ある出来事がきっかけでiPaaSの事業を始めることを決めました。それまでSaaSの導入をしていたので「SaaSとSaaSを繋がないと業務が回らない」という場面には何度も遭遇しており、その都度お客様で対応していただいたり外部の企業に対応を依頼していました。「SaaSの導入が3ヶ月なのにデータ連携に6ヶ月かかる」ということにも度々遭遇し、またしても「めんどくさい」と思ってしまいました。「いちいち個別対応とかしていないでクラウド上で他社にも提供した連携を使いまわしたらいいじゃん」と。これがActRecipeが誕生した背景であり、現在のActRecipeの特徴です。とにかくSaaS間の連携が面倒だったんです。

これからの国内のiPaaS市場

ここまでお読みいただいていれば、なぜiPaaSの事業が伸びることに確信を持っているのかおわかりいただけるかと思います。面倒なことはお金をかけてでも無くしたくなるのです。私自身が面倒だと感じているので間違いないです。
残念なことに日本では「面倒なことを面倒なままにして高額な費用をいただいて対応する」という人や企業が少なくありません。故にSaaSの普及が阻害されており、iPaaSの普及にも少なからず影響が出ています。とはいえ、SaaSを含むクラウドサービスが普及することは間違いないので、いずれ「面倒なことはなくした方が良いのでは?」と思う勢力が増え、iPaaSの市場も一気に広まると思います。

さいごに

サービスの紹介や採用の情報を掲載するのが通例ですが、宣伝をしたいわけではなく、今回は単に有り余った熱量をぶつけたかっただけです。
国内外のiPaaSプレイヤーが増え、導入事例も増えてきたので、iPaaS市場は非常に面白い状態だと思います。願わくは、iPaaS市場に携わる人同士で組織の垣根を超えて盛り上げ楽しみたいと思います。

ちなみに主なターゲットが大企業なのに無料でも使えて非エンジニアの方にもご利用いただいているiPaaSのActRecipeはこちらからご覧いただけます👇

では。



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