ステップ・フォワード・プログラムについて

ステップ・フォワード・プログラムについて

<ふりかど大祐の視点>
学校を居心地のいい場所に

<指差しの部分>
校内フリースクールともいわれるこの事業を成功させるだけでなく、得られたことを学校教育にどうフィードバックし、子どもたちが通いやすい学校にしていくのかという視点が、大事になってきます。

<質問>
ステップ・フォワード・プログラムから見えてきた学校教育の課題は

<答え>
今年度、ステップ・フォワード・プログラムをスタートさせて半年が経過しましたが、本プログラムに参加する生徒を見ていると、小集団や一人でいることを好む傾向があります。学校では、大きな集団で生活や学習をするのが当たり前になっていますが、その集団の中には本プログラムに参加する生徒と同じような児童生徒がいるということを、再認識し教育にあたることが大切であると考えます。

<質問>
ステップ・フォワード・プログラムから見えてきた学校教育の課題を『どう学校教育に生かしていくのか』お教えください。

<答え>
ステップ・フォワード・プログラムには、集団生活になじめない生徒が参加し、ガイドウォーカーの個別の支援を受けながら、社会性を身に付けることを目的としています。教職員は、小中学校で集団生活を行う児童生徒の中に、集団の中に居場所を見いだしにくい子がいることを念頭に置くことが大切であり、自分の学校に通う児童生徒の多様性を尊重していくことが大切だと考えます。

<質問>
集団の中に居場所を見出しにくい子どものことに触れられていますが、そういった子たちを念頭に、どのような教育をしていくのでしょうか。

<答え>
児童生徒が学校の集団の中に過ごしていても、 心の中では楽しいのか、それとも我慢しているのか、 教職員は注意深く観察をする必要があると思います。 そのためには、まず1人の教師だけではなくて、複数の教師で観察をする、 そして、児童生徒の状況をつかめるようにする必要があると思います。
例えば、中学校では教科ごとに先生、 授業を行う人が変わるので、多くの目で観察できます。 それから、小学校では、担任のほかに教科担任であるとか、管理職など、できるだけ多くの教師が児童に関わるようにして、 児童生徒の状況をつかめるように、現在も進めています。

それと、また、小中学校では定期的に学校生活に関するアンケートを実施し、 子どもたちの悩みを把握しようと工夫をしています。 こういった取り組みで、 学校は多面的に児童生徒の状況を把握ができるように努めていくとともに、 今後も集団の中に居場所を見出しにくい子がいるということを念頭に置きながら、 一人一人の児童生徒を大切に、多様性を尊重した教育を行っていく必要があると考えています。

ぼくが食べたいものを食べて、読みたいものを読むために使います!