熱中症対策について

ふりかど大祐の視点

『安全に身体を動かせる環境を』

子どもたちが、夏場に運動を控えるのではなく、安全に身体を動かせる環境を市として整えることが必要ではないでしょうか。

(質問)

米原市内の児童生徒の熱中症の発生状況についてお教えください

(答)
令和元年度以降の5年間に熱中症と診断された児童生徒は、2人います。その他、熱中症の診断は受けていないものの、軽度の脱水や発熱などの症状が見られた児童生徒は、多くの学校で見られますが、体の冷却や経口補水液での処置を行うなど体調の回復に努め、状況を説明した上で保護者とともに帰宅しています。
教育委員会としては、引き続き全ての学校で同じ対応ができるよう、滋賀県教育委員会が作成した「熱中症予防対策ガイドライン」の内容を徹底することや、注意喚起の通知を出すことなどにより、指導していきます。

(質問)
市内小・中学校の体育館の冷房の設置状況について

(答)
校舎は、平成27年度までに全ての学校の普通教室および特別教室に冷暖房に対応できる空調設備の整備を完了しています。体育館は、冷房設備は設置していませんが、スポットクーラーや大型冷風機等を各学校に配備しています。
学校施設の改修や修繕については、「米原市学校施設長寿命化計画」に基づいて、計画的に進めていますが、体育館の空調設備の整備については、今のところ具体的な計画はありません。
しかし、地球温暖化等の影響により、猛暑日が続く中で、児童生徒の熱中症のリスクが高まっていることや、これらの施設を災害時の避難所に指定していることから、空調設備の必要性は理解していますが、機密性、断熱性といった施設の構造上の課題なども含め、対応可能な方策について一定の整理が必要であると考えています。

(質問)
子どもの遊ぶ場所について
(答)
米原市では、米原市民体育館やB&G海洋センターのプールをはじめ、地域にそれぞれ、様々な団体や市民の皆様にご利用いただける施設があります。しかしながら、いずれの施設もエアコン等の設備を設置しておらず、熱中症対策が万全であるとは言えません。
健康や育ち、健康増進のため、子どもたちが定期的に運動することは大変重要であるとの認識のうえ、今後、ますます猛暑となっていく夏休み中に、子どもたちが運動できる環境をどのように提供することができるか、市の施設の有効活用も含めながら、議論していきたいと考えます。
 

(質問)
熱中症対策としての環境整備について

(答)
市内には、様々な公共施設があり、それぞれの設置目的をもって運営しています。連日、熱中症警戒アラートが発せられる中、本庁舎など4か所の施設をクールシェア施設としても活用いただけるよう、ウェブサイト等で紹介しました。各施設においては、子どもたちが勉強したり、高齢者や家族連れが本を読んだりして、涼みながら過ごしておられる姿が見受けられ、利用者の増加や施設の認知度の向上につながったと考えています。
新たなクールシェア施設の整備までは検討していませんが、今後の公共施設の活用については、現在も本庁舎において、利用予約のない会議室を自習室として開放しているように、施設運営や管理上問題のない範囲で柔軟な対応をしていきたいと考えています。また、クールシェア施設として利用いただけることの情報提供の時期については、近年の気象変動の状況を踏まえ、必要に応じて、早い段階からお知らせしていきたいと考えています。

質問の背景
近年、温暖化の影響により夏場になると至るところで熱中症の注意喚起がなされています。子どもに関わる現場でも十分取り組みはされ熱中症警戒アラートをもとに、運動を制限または中止する施設もあります。
しかし、子どもの健康や育ちのためには、運動をすることは重要です。暑さによる危険を理由に運動や体を動かすことをやめざるを得なくなっています。運動などを控えるのではなく、安全に体を動かせる環境を整える事は、重要な課題であると考えます。

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