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何もできなかったのではなくって、何もしないって決めたんだよ

あるできごとに対して、「何もできなかった」と感じた。そして、それを感じる日々は、しんどいものであった。何がしんどかったのかもよくわからないのだけれども、ただ、しんどかった。

そんなときに、「それは、何もしないことを選んだのではないですか」と言葉をかけていただいた。

何かできたけれど、ぼくは自分で考えて、何もしないでおこうと決めたのだった。いまは何もしないでおこうと。

そうした日々の積み重ねの後に、おきたこと。それは、何もできなかったと思うものでした。あのとき、何かできなかっただろうか。何かできたのに、なんで何もしなかったのだろうか。

じかんをともにする中で、もっとできたことはあった。けれど、ぼくは何もしないことを選んだ。それがいいと思ったから。

だからこそ、というと自分よがりになるかもしれない。でも、それでも、いっしょにすごす時間があった。その時間が相手にとってどういうものだったかは、わからない。でも、行くか行かないかを自分で選べるところに、きてくれた。

それは、もしかしたら、何もしないでおいた時間によるものじゃないだろうか。そう思いたい。

ぼくの、とても消極的な人への関わりを、肯定したいだけのことかもしれません。もっとできたことがあったのかもしれません。そして、それは、いまも誰かにたいして、起きているかもしれません。

でも、何もしないときであっても、何もしないでおこうとは決めている。何かをするのと同じように考えて決めている。だから、何もできなかったのではなくって、何もしないって決めたんだよって、ぼくは思うようにしています。


ぼくが食べたいものを食べて、読みたいものを読むために使います!