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「個人の目標設定」を考えるうえで分かる、すべての根本は「課題解決力」である説。

先日キャディのインターン生を集めて、「4月からみんな学年も変わる節目になるので改めて1年間の目標設定をしよう」という決起会をした。
そこで自分の目標設定について考えていると、ある仮説が自分の中で大きくなった。

「課題解決力」がすべての根本なのではないか。

今回のNoteでは、課題解決がすべての根本として重要である理由を、個人の目標設定の手法に当てはめて説明しようと思う。

なぜ、「個人の目標設定」が重要なのか。

答えは下記3つ。

- キャップが決まる。設定した目標以上に自分は成長しない。
- 目標達成の確度が決まる。良い目標設定をしないと達成はできない。
- モチベーションの維持にもつながる。

つまり、より大きな目標を立てる×達成の可能性を高める×努力を長期的に継続する=人が成長するために目標設定は重要となる。

「課題解決力とはなにか」

課題を特定する力とそれを解決する力のことで、一言でまとめられるものではないが、あえて共通するスキルっぽく文章化すると、

- 漏れなくダブりなく、意味のある形で分解して考える力

とする。ここからは、「個人の目標設定」をするうえでいかに課題解決力が必要になるかを説明する。

目標設定のいろは、「SMART」には課題解決力が必要である。

目標設定をする際によく言われる、『SMART』は、改めて大切だと思う。ただ留意したいのは、「SMARTが全て。目標設定の際に遵守する。」というよりは、「あって当たり前。ミスチェックに用いる。」くらいの温度感。常に考える癖をつけると、自然にSMARTが欠けている目標設定に気持ち悪さを覚えるようになる。

そしてこのSMARTを考えるうえで、課題解決力が必要になる。

①Specific ★最も重要 

- 目標を具体的に設定すること。
- 良い目標設定は、解像度が高い。

例えば、「こうなりたいです!」というぼんやりした目標はよくあるが、具体的にどういう状態になると達成されるのか、そのために何が必要なのか、などが具体的になっていないと意味のない目標設定になる。

「こうなりたい!」というぼんやり目標をブレイクダウンして解像度を上げることが、目標設定において一番の肝になる。
目標のブレイクダウンは課題解決力がないとできない。課題・仮説の分解である課題解決力と比較して、目標の分解で必要とされる課題解決力はむしろ上級といえる。

②Measurable

- 目標が計測可能であること。
- 最終目標は計測可能だが、その過程は計測可能でないことが多い。
- 計測可能を追い求めすぎても良い目標にはならず、バランスが難しい。

例えば、「顧客満足度を上げる」という目標をメジャラブルにするために「満足度アンケートを取り、○○の項目で8点以上を取る」という目標設定をするのはイケていないことが多い。○○の項目で8点以上を取る=顧客満足度が上がっていることが必ずしも成り立たないケースが多いため。

ここでも、「最終目標に対する過程をどう分解して設定するかという課題解決力が必要になる。(キャディの場合OKRを考える力に近い)③-⑤も合わせて軽く説明しておくと、

③Achievable:実現可能性。
- 大目標と具体とを行き来する必要がある。
④Relevant
- 設定した目標が本質的な課題とリンクしているかどうか。
- 例えば、個人OKRを設定したときにそれが全社のOKRとリンクしているものなのかを考える。
⑤Time-bound
- 目標に時間軸を持たせることは必須。


目標設定の質を高める、「Whyを考える」ためには課題解決力が必要である。

目標設定をする際、目の前のタスクにフォーカスしすぎてしまうことが往々にして起こる。

例えば、「3か月でSEOの記事を100本書き上げる」という目標設定は、レベルの低い(視座が低く、事業及び個人の成長度が小さい)目標だと言える。
より次のレベルへ自分が成長するためには、「なんでSEO記事を書くんだっけ?」「なんのためにWEB集客目標を達成するんだっけ?」と、Whyを考えることが重要。
Whyを考えた結果、「3か月で記事を100本書き上げる」→「3か月で記事を500本サイトにアップできる仕組みを作る」という目標設定に変えることができる。成果が単純に5倍になっているので、明確に良い目標設定になっていると言える。

この、「Whyを考える・Whyから考える」思考を「ゴールデン・サークル」と呼称した有名なTEDがあるので、詳細はそちらを参照。

So Why?をする思考はまさに課題解決力であり、やはり目標設定の質を高めるためには課題解決力が必要になる。


目標設定の視野を広げるために、課題解決力が必要である。

目標設定の視野を広げるために、Function×影響範囲×時間軸のマトリクスで描くことができる。

目標設定マトリクス

上記は1年ほど前に勇志郎さんのフィードバックをいただきつつ目標設定をした際に書かれたもので、横軸に規模×縦軸にFunctionで書かれている。
このマトリクスで見ることで、2年後の目標に向けてどのFunctionに対しどういう影響範囲で自分がロールを持っていくのかが明確になり、ロードマップが描きやすい。Functionを適切に分解し、影響範囲とのかけ合わせを考えるうえで課題解決の力が必要になる。


結論、課題解決力は人の成長の根本である。

これまでの目標設定の手法についてをまとめると、

人の成長には個人の目標設定が必要。
 →個人の目標設定には課題解決の力が必要。
すなわち、人の成長には課題解決の力が必要。

なのである。

どうやって目標設定をしようか、より良い目標設定をするためにはどうすればよいか、を考える際に課題解決力は考慮せざるを得ない。
改めて、課題解決力は人の成長という超重要テーマの根本になるほど重要な力だと思う。キャディの評価制度の主軸の1つに入っていることも頷ける。

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