MECEインターン__2_

広義すぎる「インターン」を4つに分解してみた

流行ともいえる「インターン」

「○○でインターンしてます」

最近、僕たち大学生の間ではこのセリフを聞くことが当たり前になりつつあります。どうしてでしょうか?なんでインターンをするのでしょうか?

僕はいま、キャディ株式会社で創業期から1年間インターンをしています。2年目にして事業及び組織は急拡大真っ只中で、先日はNHKの「おはよう日本」で紹介いただきました。(https://www3.nhk.or.jp/news/contents/ohabiz/2019_0529.html) ←こちらから放送見れます)

そんなキャディではインターン生が現在僕を含めて6人います。最近よく、「キャディではどんなことをしているの?」「インターンを探していてどこにするか迷ってるんだが話を聞きたい」というような相談を大学の同期などから受けることがあります。

そんなとき大体僕が聞くのが「なんでインターンしたいの?」なのですが、そもそも前提として話している「インターン」の意味合いが違ったなんてことも多くあります。インターンシップの原義は、

特定の職の経験を積むために、企業や組織において労働に従事している期間

ですが、どうもこの1文に収まる代物ではありません。この広義すぎる現代の「インターン」という言葉を体系的に分類したいなと思っている次第です。

・何かを始めたい
・将来が不安で焦りがある
・よく聞く「インターン」を自分も始めるか迷っている

というような人のお役に立てれば、それはもう本望です。

アルバイトではなく、インターンという選択肢

インターンを分類していく前に、そもそも「アルバイトorインターン」という大きな分類があると思うので、そこから説明します。

大学生になると、多くの人は自分でお金を稼がなければいけません。そのための手段として一般的に考えられるのが、アルバイトです。飲食バイト、家庭教師、ティッシュ配りなど、様々なアルバイトがあります。

しかし、いまはもう一つ、「有給インターン」が選択肢として主流になりつつあります。有給インターンとはその名の通り、給料がでるインターンシップのことです。昔は給料がでるインターンシップはなかなかなかったそうですが、いまでは多くの企業がインターン生に対して給料を出すようになっています。

インターンの分類としてまずあるのが、この「有給か無給か」です。

では、有給インターンに絞って、アルバイトとは何が違うのか比較してみましょう。結論から言うと、このようなマトリクスができます。

アルバイトかインターンか、この選択において比較する軸となるのが上記の3つ、
・お金(どれくらい稼げるか)
・自由(どれくらい融通が利くか)
・成長(どれくらい自分の成長につながるか)
です。

「短期的にお金を稼ぐ」ことが目的であればアルバイトが一番です。ただこれはアルバイトの中でも、家庭教師などの時給の高いものを選ぶ必要があります。実際インターンでは時給1,000-1,500円ほど出るものがほとんどで、1日8時間しっかり働けます。お金の面だけで言えば飲食バイトとあまり変わりません。

ただ、両者で大きく異なってくるのが自由度の点です。アルバイトは基本的にシフト制で、自分の都合やスケジュールに合わせて日程を組むことができます。一方でインターンは企業の一員として参加するため、企業の都合に合わせて働くことが一定必要になります。例えばその企業の顧客対応をするのであれば、営業時間外の夜や土日の勤務は難しくなりますよね?

少し話がそれましたがまとめると、
「短期的にお金をたくさん稼ぎたいのならアルバイト。お金以外にも、何か自分にとっての成長要素を得たいのであればインターン。」
という選択の仕方になるのかなと思います。

インターンの分類

インターンのキーワードとして「成長」があげられることがわかったかと思います。そのためインターンをMECEに分解するにあたって、この「成長」を切り口として分類していきます。

前提として、「成長」はそれ自体が目的ではないと僕は思っています。「目的Aがしたい。そのために成長Bが必要であり、作業Cをする。」というように、あくまでも目的Aのためのhowとして成長Bがあり、そのwhatとして作業Cがあります。
そのため、個々人の目的Aによって成長Bは全く異なるものになります。この前提を持ったうえで、成長Bを分解するために、「時間」と「裁量」を切り口として持ち出します。

すると、このようにインターンが4つに分類されます。(これと有給か無給かという軸の掛け算になります)

横軸が時間、縦軸が裁量で、右に行けば行くほど長期のインターンになり、上に行けば行くほど裁量が大きくなります。ここでいう裁量とは、「どれだけ自分の思考・意見が業務・会社に影響を与えるか」という意味合いです。時間軸もおおよそ、左側が1日のものから1,2週間や1ヶ月ほど、右側が半年以上のものといった感じです。(右側のインターンであれば、求めている成長を実現するには少なくとも半年以上は必要だという想定です。)

・選考インターン

これはもう「就活」、ただその目標に超集中したインターンです。1日の会社説明会のようなものもあったり、1か月ほど行うサマーインターンなどが代表的です。

企業の説明を受け、就活生同士でグループディスカッションを行なったりします。成長要素としては、企業のことや業界のことを知れることが挙げられます。また、ここで評価を得るとそのまま内定をもらえることもあるそうです。

・プロジェクトインターン

企業主催の新規事業立案インターンなどが代表的です。期間は企業によって1週間のところもあれば1ヶ月のところもありますが、実際にその企業の業務を行ったり、プロジェクトベースで新規事業を立案したりします。実際の業務を知ることで就職先の選定に役立ったり、「社会で働くとはどういうことか」を一定知ることができます。また、実際に企業に採用されて賞金がでるなどの特典付きのケースもあるようです。

・キャリアインターン

長期だけれども、与えられた業務・決められた職務を全うするインターンです。例えば半年間週3で営業職をやったり、などです。

これはある種、アルバイトと似ています。ただ一点違うのは、インターン→社員というコースが見えていることです。インターン生として実際の職務を全うしながら信頼を得て、そのまま社員になる人が多いです。

さて、お気付きの方もいるかもしれませんが、上記3つのインターンはいわば「就活型インターン」です。目的Aがほとんど就職になります。その一方で、

「成長したい」
「今のままでいいんだろうか」
「自分は将来なにをするんだろうか」

というような気持ちを持つ方に当てはまるインターンが、最後に説明する「ベンチャーインターン」になります。

・ベンチャーインターン

これは名前にある通り、ベンチャー企業で行うインターンです。

ベンチャーインターンの1番の特徴は、「自分次第で裁量をどこまでも大きくできる」ことです。ベンチャー企業の特徴として、とにかくリソース(人手)が足りません。そのため、会社における様々なことにチャレンジする機会が多くあります。例えば、新たにウェブサイトを作ることが必要になったときに、そのプロジェクトに飛び込むことができます。ただ、キャリアインターンとは異なって、ベンチャー企業には決められた仕組みや型がないことが多いです。そのため、自分でモチベーションを保ったり積極的にやることを見つけたりするなど、わりとガッツが求められる側面が強いです。

また、「ベンチャー思考」という言葉もあるくらいですが、ベンチャーで働く方は年齢問わず成長意欲が強い傾向があります。そのため、社内全体として成長しようという機運が高く、そういう志を持っている人はフィットしやすいです。

以上、インターンシップを4種類に分けてみました。自分にあっていそうなインターン、または自分がいますでにしているインターンはどれに分類されるでしょうか。

僕のいるキャディでのインターンは「ベンチャーインターン」です。一緒にやっている仲間も非常に優秀で、みんなで切磋琢磨しながらガシガシやっています。

ただ、ベンチャーインターンの中にもさらに色んなタイプがあります。ベンチャーインターンは裁量が高いという分類になっていますが、実は意外とバイトに近いインターンもたくさんあります。誤解を恐れずに言うと、特にメディア系のインターンになると「安い労働力感」の高いものが多い印象です。

ただ、キャディのインターンはベンチャーインターンの中でも少し特殊だと思っています。詳しくはまたキャディインターンの説明を書こうかなと考えていますが、

・【インターン生】として見られたくない
・本人次第でどこまでも裁量を持つことができる

というカルチャーがあります。裁量は本人のマインドセット次第という側面がかなり大きいですが、自分の裁量を大きくするためには環境も非常に重要な要素です。なぜそういう文化があるのか、そしてそこになぜ人が集まってくるのか、その辺りをまた説明できればなと思います。

最後に、アルバイトではなくてインターンをしている人は口をそろえて、「ただお金を稼ぐだけではなくて、自分の成長につながることをしたいから」と言います。

しかし実は、「成長」という単語はとてもフワッとしています

・いまのままでは自分が不安。
・自分の社会的価値を高めたい。
・社会人としての基礎を学びたい。

といった目的でインターンを始めている人が多い印象を受けました。しかし、手段であるはずの成長を目的としてインターンをしていると、1年間たって振り返ったときに「何とな~く成長した」というフワッとした感じで終わってしまうのです

思い返せば僕も、大学1年生はすごく楽しかったけれど虚しくなり、「何か動かなきゃ。このままじゃダメだ。"成長"しなきゃ」という、焦りのような側面がインターンを始めたきっかけとしては大きかったです。
しかし、何もないところから部署や事業を立ち上げたり、様々な困難にぶつかったりしつつ、最高に尊敬できる先輩方に囲まれながら自分の視座が上がっていくなかで、「自分はいま、なぜ・なんの目的Aのために作業Cをしているのか」を考えるようになりました。つまり、A→B→Cという考え方をすることができるようになったのです。これができるようになると、Aに向かって間違った方向に行かずに進み続けることができます。

どこで、どんなインターンをするかを考える前に、そもそもなんでインターンするのかを考えてみる必要があると思います。そうして目的Aが明確になったとき、インターンの分類を思い出してみると、最適なインターンが選択できるかもしれません。


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キャディ株式会社 調達支援プロジェクト 東京大学経済学部 3年