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町内会長に、おれはなる!#6 町内会費の使われ方(決算)

町内会の決算
町内会の仕事は、年度初めの4月~6月までに仕事が集中します。それ以降は、基本的に「市政だよりを配布する・回覧板を廻す」「必要な会議に出る」のルーティンワークが基本となります。
その後やってくるのが「決算」です。


うちの町内の町内会長は1年の任期。また町内会長が会計も兼ねるので決算も自分でしないといけません。

では、我が町内の会計(2022年度)です。

❑収入の部

 町内会費 186,000円 
  →6,000円×31世帯分。
            1世帯未納でした💦
 補助金    29,300円 
  →街灯電気代の約7割と
            敬老会600円×18名分の補助金
 事務委託料   28,710円 
  →市政だよりの配布業務は、
           行政からの委託業務となります。
 資源回収   17,720円 
  →毎月1回改宗に来る古紙/古着の
           回収益です
 その他      334円 
  →交通共済集金の手数料330円と
           銀行利子の4円
 合計     262,064円 となります。

❑支出の部

 校区分担金   24,000円  
  →お祭りの協賛や民生委員、保護司、
   消防団等地域のために活動して
   くれている方々の団体の経費一部
   負担のお金です
 街灯電気代  16,245円
  →町内にある街灯(防犯灯)の電気代
   です。町内に9本あります。
 敬老会祝い品 10,890円
  →和菓子600円×18名分を用意しました。
   90円は箱代5円×18名分です。
 消耗品費     8,426円
  →町内名義の印鑑を作ったり、草刈りの
   ガソリン代だったりします。
 役員手当   20,000円
  →体育委員/青少年育成委員といった
   校区にある諸団体の活動に参加する
   町内の方に手当としてそれぞれ
   10,000円お支払いしています。
 町内会長慰労金      29,040円
  →うちの町内では市政だよりの配布と
   集金手数料は、町内会長がもらう
   と言う取り決めがあります。
 募金     32,000円
  →赤い羽根共同募金と日本赤十字社に
   対して1軒あたり500円×32世帯
   それぞれ16,000円ずつ
 神社     55,000円
  →町内でのお祭りの際、神事があるので
   神主さんへの玉串料
   それとは別に台風の際、神社の木が倒れ
   たためその処分費を氏子町内で分担し、
   各町内20,000円ずつ支出しました。
 その他   10,000円
  →町内でお亡くなりになった方がおられ
   ましたので香典として
 合計    205,601円  
 差額       56,463円 
        が次年度繰越金となります。

❑グラフで%を見てみる

収入と支出、それぞれ割合で見てみましょう。まずは収入から。

自主財源(町内会費と資源回収)が約80%。残り(補助金と事務委託料)の20%が行政からの補助等になります。

うちの町内の会費は、1世帯あたり1年で6,000円。1ヶ月500円の計算です。
他の町内会の話など聞くとやや高めの設定なのかと思います。
理由として、神社の氏子の町内だからだと聞いています。支出のところでも分かりますが、確かに神社関連の支出は一定額あります。加えて、7年に1度ある秋の大祭の当番が回ってくる年は、月1,000円=12,000円/年になります。

こう見ると、古紙/古着の回収って大事ですね。収入の約10%。会費以外、唯一の自主財源となります。

次に支出です。

大きく分けると、町外に使うお金と町内に使うお金があります。

町外に使うお金として
校区分担金、募金、神社関連のお金があります。この3つで支出の約40%

町内に使うお金を見ていくと
 人に払うお金(役員手当と町内会長慰労金)   
 が約20%
 固定費である街灯電気代が6%
 町内会の事務や行事などに使われたお金
 (敬老会祝い品、消耗品費、その他)が
 約10%

2022年は、まだコロナの影響もあり、中止になった行事もある状況でしたので通常の町内会のお金の出入りとは異なるかと思います。
また、うちの町内は先にも書いているとおり、神社の氏子の町内であったり、町内で集会所を持っていなかったり、収入源も他に作っていないので、他の町内と比べにくいかとは思います。

しかし、町内会をお金の側面から見ていくことで、町内会がどういう動きをしているか?の一端が見えるのかと思います。

また、改めてお金をみることで
町内会に関わる人たちがどれだけ「お金以外のところで動いているのか」
ということも、町内会の中にいると感じます。(これはなかなか数字には表せないところです)

❑2年ぶりに書き足しました。

今回、この記事を2年ぶりに書きました。途中書きかけていたのですが、忙しさにかまけてそのままになっていました。
続きをちゃんと書こうと思ったのは、最近、区役所にお勤めされている方と酒席をご一緒したときに
「大久保さんのブログ読んでました。町内会の事をあんな感じで前向きに書いてるものって少ないのでおもしろかったです。年配の方でこうした思いでされている方は少なくないのですが、その方たちはブログとかには書かれないので」
と言って下さいました。
「だれも読んでいないよなぁ~」
と思いながら書いていたのですが、2年ぶりにこうした言葉をいただき、このシリーズをきちんと書き上げようという気持ちになりました。

このシリーズは、次回で最終回にしてきちんと一旦区切りをつけようと思います。

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