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【エナドリ1日何本飲める?】ワーカホリックの頭の中とは

本noteでテーマにしている
「ワーカホリックの人」の研究。
周囲が引くくらい、仕事にのめり込む
人々が何を考えているか、論じてみます。

目次
〇エナジードリンクはお守りである
〇火事場をおいて眠れるか?
〇ワーカホリックは長く続かない。でも…

〇エナジードリンクはお守りである

年々エナジードリンクの市場は
広がり続けているといわれています。
国内外で「飲みすぎ」が問題視されるほど、
若者から働き盛りの世代にとって
身近な飲み物と言えます。

私が会社員時代に飲んだ量は「1日MAX7本」
355ml缶を朝から夜中までの間、
食事も取らず飲み続け仕事をする、
ということをやっていました。
周りから「いつか死ぬ」と言われ続けましたが、
今日まだ生きています。

なぜ食代わりに1日2ℓ以上の
エナジードリンクを飲んでいたか。
それは「食べると眠くなる」という
意識によるものでした。
実際はカフェイン過多で頭痛や
吐き気を覚えることもありますが、
若干体の具合が悪くとも、頭が回れば
仕事に影響はなかったのです。

一度、飲用習慣が付いてしまえば、
あとはエスカレートするのみ。
休日も冷蔵庫のレッドブルで目覚め、
海外旅行でも店で買い集めた
エナジードリンクを飲んで回る、
という沼に突入しました。
絶対に寝坊できない予定がある日の晩は、
1缶飲んでから眠るとスッキリ目覚められます。

エナジードリンクは「お守り」と同じ。
止めておいた方が良いと頭で理解していても、
いざ手放すとなると勇気がいる飲み物なのです。

〇火事場をおいて眠れるか?

エナジードリンクやビタミン剤を飲み、
睡眠時間を削ってまで仕事をするのはなぜか。
中川淳一郎『夢、死ね!若者を殺す
「自己実現という嘘」』(星海社新書)では、
ひとつの解となる文章が登場します。

「我々はお金がなくては生きていけないのである。そして、お金を得るには
仕事をしなくてはいけない。だから仕事をするのである。
(中略)それで、この最も大事な『1.生活のため』を実現するために
人々は何をするか?それは、『人から怒られないようにする』
(そのために配慮をし、体を動かす)である。」(pp.71-72)

サラリーマンであってもフリーランスであっても、
当たり前だが顧客がいて締め切りがある。
いくらその日までの進行状況が順調でも、
他のメンバーがカバーをしてくれるとわかっていても
「放ったまま休めない」「動いておかないと怒られる」
そんな思考回路を持ってしまうのです。

捌けるうちに捌けるだけ仕事をこなす。
少しでも余裕時間をつくろうと頑張るが、
新しい仕事が降ってきてオジャンになる。
その繰り返しがワーカホリックと言えます。

〇ワーカホリックは長く続かない。でも…

働き方改革が現代社会の絶対課題となった今、
ワーカホリックな働き方や意識は
スタンダードではないと言えます。

中原淳+パーソル総合研究所『残業学 明日から
どう働くか、どう働いてもらうのか?』(光文社新書)でも、
個人が「長い期間働き続けられる」様に、
長時間働きすぎてしまうケースをなくす
必要がある、と健康リスクの観点で述べられています。

働く個人だけでなく、社会や企業の目線でも
働きすぎが「よくないこと」と説かれる今、
それでも私は一言問いかけたい。
「仕事に夢中になっちゃダメなんですか?」

たとえ給料が欲しいためでも、誰かから
批判されることを恐れているだけでも、
無我夢中で仕事に打ち込み得られる経験や
知識は他の手段では得られないものです。

また、働き方も職業や環境で自由に選べるため、
オン・オフの区別ももっとしづらくなる。
そんな現代でこそ、ひとりひとりが仕事学を
しっかりと持つことが必要になってきます。

次回のnote記事でも、よく働く人の生活行動や
意識から「ワーカホリックでない人」でも
もっと仕事を好きになる様な仕事学を
見つけていければと考えています。

10年ほど企画・マーケティング関連の会社にいました。 その時の激務で出会った仕事やすごい人々のお陰で今の自分がいるので、本noteでもよりよい仕事や働き方について模索していければと思います。