短文バトル222・第1回「徹夜」

大学3年生の時、論文を徹夜して書いた。
当時、充電やネット環境が整い、夜騒いでもOKな場所がなかった。
4人の男女が選んだ作業場は、渋谷のラブホテルだった。

2部屋を借り、1部屋を作業場、もう1部屋を仮眠室にする。
ベッドの上で資料を読みあい、一台しかないノートPCで書き進める。
提出は翌朝だ。ひとり、またひとり寝落ちしていく中で、
最後まで書き上げた。

この時書いた論文が、のちに学内の懸賞論文に入賞する。
それがラブホテル生まれの論文とは誰も知らずに…。

10年ほど企画・マーケティング関連の会社にいました。 その時の激務で出会った仕事やすごい人々のお陰で今の自分がいるので、本noteでもよりよい仕事や働き方について模索していければと思います。