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フィードバックの価値(目的)~世の中のフィードバック~

フィードバックをもらうことの価値(目的)は、つまり、

『目標への軌道修正を図る』ために、『自分の気づいていない、判断しえないことに関して情報をもらう』こと

ということになる。

鼻毛を指摘してもらうプロセスを、例示として下記に解説する。

・鼻毛が出ている自分はかっこ悪いという無意識的な『目標』があり、

・しかし鼻毛が出ていることは自分で気づくのは難しく

・誰かに指摘してもらう(情報をもらう)

・軌道修正を測ろうとする(抜く、収納する、切る、場合によってはそのままにする)

・指摘してもらえない場合は、少なくともしばらく鼻毛が出っぱなしになる

世の中にも、多くのフィードバックがある。いくつか紹介し、例として考察したい。

①旅館や飲食店のアンケート

 オーナーや店長は、もちろん業績を上げるために、顧客の気持ちにできるだけなって、運営しているのである。とはいえ、顧客の立場に完全になり切れるわけではないので、直接顧客に意見をもらって、旅館やホテルの運営の参考にしようとする。

②人間ドックや健康診断

 私たちは残念ながら、自分たちの体内で起こっていることについて、認知できない。したがって、専門家の意見や、特別な検査により、体内のことを把握しようとする。目的は、もちろん健康を維持、向上させたいからである。

③模擬試験

 模擬試験の目的は、現在の学力を把握することである。それにより、目標とする学力レベルに向けたこれからの学習計画の精度をより上げようとするのである。模擬試験を受けずに、自分の学力の現状認識を間違うと、例えばもうしなくていい教科に時間を使ってしまうことになったりする。

④私たちの体の中にある神経網

 私たちの体の神経網は、まさに体のどこで何が起こっているかをタイムリーに脳に知らせるフィードバックシステムである。世の中には、痛みを感じることができない(=フィードバックが機能しない)病があり、受傷に気づかずに重症化することがある。

⑤ねえねえ、この服、似合ってる?

 出かけるときに私たちは洋服を選ぶ。もちろん自分でいい感じのコーディネートにするのだが、迷った時などに、第三者の意見を参考にしたくなる。

これらのことをまとめると、

『目標』があって、そこに向けて『成長』『加速』『軌道修正』したいという『意欲』のある人

にとっては、フィードバックは欲しくて仕方ない情報になるだろう。

僕が、世の中の成長したい人たち、もしくは、成長が必要な人たち(リーダーや経営者など、業績に影響の大きい人たちなど)にフィードバックを強く強く進める理由はこういうところにある。

ちなみに、冒頭の画像は、ジョハリの窓。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%81%AE%E7%AA%93

ここでいう、『盲点の窓』の領域が、フィードバックをもらう領域である。

そして、このフィードバックは、特に、リーダーシップやコミュニケーションで、とても重要になってくる。

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