富士葵の動画のターゲット視聴者層と動画勢のこれから
みなさん、VTuberの動画見てますか?富士葵ちゃんの動画、面白いですよね。
今回はAoi ch.の2020年の動画を振り返りながら、どんな動画が多かったのか?どこの層をターゲットとして狙っているのか?を考察してみたいと思います。
Aoi ch.の再生リストで企画動画(投稿順)という再生リストがあるので、それを見れば今年葵ちゃんがどんな動画を投稿したか一目でわかります。
2020年の企画動画は43本(2020年12月19日時点)。ただ、なぜかこの再生リストに「【飯団四季】葵 feat. YuNi 視点【FallGuys】#葵の生放送」も入っていて、「【挑戦】逆ASMR選手権!!絶対に音を出すな!!!【富士葵】」が2回リストに入っています。たぶんこれはミスなので実質今年の動画は41本です。
それではこれらの動画の傾向を見ていきましょう。
・食べ物系
YoutubeやTwitterを見てると、葵ちゃんはいつも何か食べてるイメージがあります。中でも辛いものはよく動画のネタにしている気がします。ちゃんと完食しているあたり、辛いものに強いんでしょう。
Youtubeを見ていても食べ物系の動画は支持層が広く、老若男女問わず見てもらえる可能性が高いです。私も自炊はしないのによく料理動画や大食い動画を見ています。
人が美味しいものを作ったり食べたりするのを見るのは、不思議な楽しさがありますよね。いっぱい食べる君が好き。
・王道バラエティ系
バラエティでよくやるネタ、いわゆるドッキリやモノマネの動画です。はじめてシリーズもこの分類に入るかもしれません。
特にドッキリネタは鉄板ですね。こちらもVTuberに限らずYoutuberの動画でも多種多様なドッキリ動画が投稿されています。起承転結がハッキリしているのでわかりやすく、「この後こうなるんだろうな」という安心感や「どんなリアクションをするんだろう?」というワクワク感があります。
これからも葵ちゃんにドッキリを仕掛ける動画も、葵ちゃんが誰かにドッキリを仕掛ける動画も楽しみにしています。
・検証系
何かを検証したりする動画です。検証といっても葵ちゃんの検証動画は、おめシスみたいなガシェットや技術系の検証とは違います。どっちかというと雑学系や自然科学系かもしれません。
一時期葵ちゃんは検証動画を連続して投稿していた時期もあり、小学校の頃理科の実験の授業好きだったのかな?とか思いました。
検証系の動画も非常に根強い人気を誇るジャンルです。知的好奇心をくすぐる動画は、それだけで思わずクリックして見たくなります。葵ちゃんの動画は検証系と言ってもガチの科学的な検証をするのではなく、「へー」で済むような良い意味で間違ってても怒られない内容になってますね。
・サブカル系
アニメや漫画をネタにした動画です。葵ちゃんの動画はジャンプ作品のネタがよく出てきます。特にHUNTER×HUNTERのネタが多いようなイメージです。
そして傾向としては有名で少し古い作品、スラムダンクや遊戯王をネタにすることが多い気もしますが、この辺はネットミームとして定着している作品をネタにしているような気もします。
ネットに住んでいるオタクならほぼ履修しているであろう作品や鉄板ネタを扱うのは、視聴者にも易しいネタ選びだと思います。
・2020年なかった動画
2020年は謎動画、怪談やホラー、ゲーム実況、あおい'sきっず、Focus on Japan.などの動画は、比較的少なかったか投稿されませんでした。ゲーム実況は動画より配信でやるようになった感じですね。
コロナの影響でスタジオ収録やロケをするのが難しかったというのは否めないと思います。
・富士葵のターゲット視聴者層
すごくざっくりいうとF1、F2、M1、M2あたりの層にうける内容を狙ってるのかなと思います。というかVTuber見てる層がこのあたりの層が多そう。
動画の傾向を見てると、ネタとしてはYoutuberの王道を行きつつ、お笑い好きでサブカル好きな30歳前後の層に支持されそうです。また動画の種類がバラエティに富んでいるため、幅広い層に刺さるポテンシャルは秘めていると思います。
どういう層が見ているかはGoogleアナリティクスなどで葵ちゃんや運営さんも分析してるでしょうから、今の層からの指示を増やしていくか、新しい客層を開拓していくか、今後の挑戦にも期待です。
・動画勢としての富士葵
すこしぶっちゃけた話をします。現在VTuberの中でいわゆる「動画勢」と呼ばれる動画投稿をメインとして活動している人たちは減ってきています。特に2020年はコロナの影響もあり、動画の収録やロケが難しくなってしまい、動画の投稿数が激減したのを肌で感じました。
2018年から2019年のころは毎日19時と20時と21時に色んなVTuberの動画が一斉に投稿されて、1時間で見切れない!と嬉しい悲鳴を上げていたのも今は昔です。投稿されたばかりのバラエティに富んだ動画を再生リストに入れて一気に見ていくのは本当に楽しかったです。しかし2020年は1日に数本動画が投稿されたら多いと感じるくらいでした。
葵ちゃんの動画投稿ペースも2018年の頃と比較すると落ちていて、今年はかなりの逆境だったと感じます。今年に限って言えばVTuberに限らずすべての産業にとって逆境だったので、早く世界が元通りになることを祈るばかりです。
ただコロナがなかったとして、果たしてまたVTuber界隈で動画がたくさん投稿されるようになるか?と言われると疑問もあります。ぶっちゃけ動画は編集の手間が大変な割に再生数は伸びません。歌動画のように繰り返し再生されるものではないし、オチがわかってるお笑い動画を何度も見るのはよっぽど好きな人くらいです。
今のVTuber界隈では、流行りの歌動画を投稿して最新ゲームを実況配信するのが一番数字を稼げるだろうというのは、素人目から見ても感じます。しかしそれが悪いとは私は思いません。歌動画やゲーム実況配信を批判しているわけではないので、あしからず。
動画と配信では表現できるものが違います。私のイメージでは動画はアニメやドラマ、TVで流れるVTRを見ているような感じで、配信はナイター中継を見ているような感じです。どちらも違った特徴と面白さがあります。
動画の字幕やカット、BGM、効果音、演出によっておこる面白さや感動は何物にも代えがたく、VTuber界隈で動画投稿の文化はなくなって欲しくないと私は思っています。
2020年もたくさん動画を投稿してくれてありがとうございました。これからもAoi ch.の動画を楽しみにしています。