不老不死
不老不死と言えば、死なずに永遠に生き続けることだ。人間は本能的に死ぬことを恐れる。
だが、本当に恐れているのは死ぬことではないと思う。本当に恐れているのは
死に至るまでの苦しみなのではないだろうか。死んでしまったら何も感じないだろうから、何を恐れることもない。死を迎えるまでに感じる痛みや苦しさが想像できないほどのものだから怖いのだ。
もしも永遠に生きていけるとして、何百年も生きてみたらどうなるのだろう。生きていることに飽きてしまう気がする。すでにやり終えたゲームをプレイし続けているとすぐに飽きてしまうのと同じで、楽しみを見出せなくなってくるんじゃないかと思う。
不老不死がどこまでのものかにもよるのだが、怪我や病気をしても決して死なないということであれば、それこそ永遠に続く拷問だろう。どんなに痛めつけられてもそこから解放されることがないのだ。
『ONE PIECE』では人が死ぬのは、人に忘れられた時だという名セリフがある。誰かの記憶に残る生き方をできれば、不老不死を求める必要もないのかもしれない。
記憶と言えば...
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