見出し画像

GoToメモリー No.1 清水寺

GoToメモリー第一弾は清水寺。なぜ清水寺なのか。それは、旅行先として真っ先に思いついたからだ。他に特に理由はない。

ボクはこれまで4回(たぶん)京都に行ったことがある。その内、2回は清水寺を行こうとして、実際に行けたのは1回だけだ。

初めの1回は中学の修学旅行だ。初めての京都だったのだが、その日は各班にタクシーが用意されて、制限時間内なら自分たちの行きたいところに連れて行ってくれるという自由度の高い1日だった。ボクたちの担当になった運転手さんは気さくなおじさんで、行くとこ行くとこでその場所の知識を披露してくれたり、ラムネを班員に買ってくれたりする丁寧なおもてなしをしてくれる人だった。

ところが、それが災いした。一つ一つの見所で時間をたっぷり使ってくれたおかげで、清水寺に入る時間がなくなってしまったのだ。参道のお店を見ることはできたが、清水の舞台に行くことができなかった。運転手さんへのこれまでの高評価が一気に転落した。

いつかリベンジしなければならないと思っていたら、機会は5年後にやってきた。

大学2年の夏休みに、所属していたサイクリング部で富山〜石川〜福井〜滋賀〜京都を1週間くらいで旅をする合宿が行われた。清水寺には京都で解散してから有志メンバーで行った。

清水の舞台に立つと「やっと来れた」と感慨深いものがあった。「清水の舞台から飛び降りるつもりで」と覚悟を決めた時によく使われる表現があるので、ボクも舞台の上から下を覗いてみた。

『ランボー』をご存知だろうか。シルベスター・スタローン主演の大ヒットアクション映画である。その映画の中で、主人公のランボーが崖から飛び降りるのだが、木の枝に引っかかって助かるシーンがある。

清水の舞台の下にも木が伸びていた。『ランボー』を見ていたせいか、飛び降りてもなんとかなる気がしてしまった。

今度、京都に行ったらまた舞台の高さを確認しに行きたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?