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高松宮記念を予想した考え方について(回顧含む)

最近、予想を詳しく載せておらず、承認欲求が満たされていないためこのようなnoteを書こうと思いました。
また、いい教材になるレースだったと思ったので、自分が競馬予想でどんな考え方をしているか久しぶりに披露します。
初心者の方は何を言ってるのかわからないかもしれないです。すみません。
最後の方は思っていることをつらつらと。

まず高松宮記念の馬券ですが、外しました。
外したくせに何を偉そうにと思われると思います。予想が甘かったのは事実です。

そんな予想はこちらでした。

マッドクールがいない。それは後で解説します。

1章 予想の根幹(馬場読み)


まず競馬は馬場が7割、馬が2割、騎手が1割くらいの比重だと思ってます。特にレースの距離が短くなればなるほど走れる場所が限定されるため馬場の比重は高くなります。

雨の日の高松宮記念なんかは予想の比重は馬場9割です。

では、どのようにして馬場を読んでいたか、詳しく解説していきます。

まず、JRAのホームページを見てコーナーの芝がかなりハゲていることは金曜日の段階から理解していました。ただ直線部分の内側はまだ芝がハゲているという状態ではなく、内ラチ1頭分より外は傷みかけてるなといった程度でした。

その事前情報を頭に入れた状態で当日のレースを観察していました。

同日の中京8レース芝1200m

雨が降ったり止んだりしてどれくらい馬場が緩んでいるか、どれくらい固まっているかを詳しく観察しました。芝のハゲている部分は馬が走ったり、JRA職員が小槌でトントンしたり、風や陽に晒されたりすることで固まりやすくなるので、その部分を重点的に。

それで中京8レースも含めて、当日のレースを見る限りコーナーはもうどこを走ってもグリップできない状態だなと思いました。それはコーナーの馬場がハゲていて、同日の全てのレースがコーナーでは緩いラップを刻んでおり、騎手の動作を見てもコーナーでは慎重に回って脚を溜めようと徹していたためです。もうこの時点で高松宮記念はコーナーで仕掛けることはないと確信が持てます。


では次に直線について。
元々今開催の中京芝は外側のグリップが非常に弱かった。そこに雨が降ったことで摩擦力が強くなり、グリップできないのに長く脚を使う事が困難であるといった地獄のような偏重馬場になっていました。

全体がそうであればよかったのだが、内ラチ沿いの芝はまだそこまでハゲておらず、また職員が小槌で芝を直しているというのもあり、比較的硬めでグリップ出来る馬場だった。

コーナーと直線の馬場を考慮しまとめると、コーナーでは動けないし、ペースは緩む。また直線では内ラチ沿いに神様コースが存在する。というのがわかる。
となると緩い流れから内ラチ沿いを通った馬の瞬発力勝負になると推測できる。


2章 馬の走り方について

この章は少し余談に近いものになるが、馬の走り方は大きく分けて2種類あると思っている。

それは持続と加速だ。

持続の走りとは既にスピードに乗っており、そのスピードを維持する走り、つまりは乳酸抵抗力で粘り込む、惰性で走り切るといった走り方だ。

加速の走りとは段々と最高速度に近づけていく、つまりはギアチェンジ能力を活かして脚の回転数が増えたりストライドが大きくなっていたりといった走り方だ。

競馬ではこの2種類の走り方の複雑な組み合わせによって出来上がっていると言える。

では実際にどこでどんな走りをしているか、どんな走りの時にどんな馬場なら有利に走れるかを解説していく。

まずスタート直後。
これはゲートを出てから0から加速しなければならないので、加速の走りである。加速の走りは脚の回転数が多くなっていくので、グリップできる馬場であればあるほどいい。

ボコボコの芝より外目の方が加速はしやすいと言えるだろう。ただコーナーがあるので内にいる馬の方が頑張れば外を走る馬は譲らなければならず、内の馬がレースでは前に出る事が出来る。
ここで気をつけておきたいのは、スタート直後も内の方がどれくらいのグリップがあるかを注視しておく必要がある。内が壊滅的な場合、外があっとうてきに有利になることもあるからだ。割とよくある事象なので知っておきたい。

ではスタートで隊列が決まった後、次はコーナーだ。
コーナーで仕掛けるならグリップがある方がいいが、ただ脚を溜めるだけなら持続する走りをするため硬い馬場がいい。

今回の高松宮記念はコーナーの馬場の内側がハゲていた。では、この場合はどうか。
持続する走りをする馬(前につけた馬)達はハゲている馬場が固まっていたため、摩擦力の少ない内ラチ沿いを走っていた方が有利だったと言える。
ただここに関しては馬場の内外のバランスの問題であり、芝がハゲている部分が固くなかった場合は逆に摩擦力が強くなってしまい、内ラチ沿いより外目を走った馬が有利になる事もある。これはレースを見て判断すべき点である。
そして敢えて内をあけて走っていた騎手もいたように、コーナーの内ラチ沿いを敬遠していた騎手も多かった。雨が降ったり止んだりして判断が難しかったのだろう。
自分の経験上は雨が降り続けている場合は芝のハゲている部分が死ぬ事が多く、雨が止んで時間が経っていたりする時は固まっている事が多いように思う。この知識と同日のレースを見て判断すべきである。

では最後に直線。
スローからの瞬発力勝負の場合は全馬加速する走り。
普通の競馬の場合は
前にいると持続する走り、後ろにいると加速する走りが求められる。
今回のレースでは外側はグリップが弱く摩擦力が強いという事で、どっちにしろかなり厳しかった。ただ色の変わり目の部分はグリップも少しありつつ摩擦力も少しマシだったといえよう。
ただ内側は比較的硬めでもあり、内ラチ1頭分はグリップもあったという馬場だったため、持続する走りなら内目、加速するなら内ラチ1頭分がよかった。


このように走り方に応じてどんな馬場がいいかは変わる。
内がいい、外がいいだけでは絶対に解説できないのである。

1章、2章を踏まえて簡単に予想文として出すと
スローからのロンスパ勝負だ!となるわけだ。

レースにはよりますが、ここまで考えて予想しているのであります(笑)だから競馬はおもしろい!


3章 馬読み騎手読み

競馬ピラミッドの真ん中の段、馬読みの話である。
馬場をひっくり返す能力があるかもしれない。この馬場なら馬の持ち味を活かす事が出来るかもしれない。そういった事を考える部分である。

先述した通り、あまりにも極端な馬場なため、馬場に反する走りをする馬はどう頑張っても来れないと判断していた。それは他のどのレースを見てもそうだったため、今回のレースは馬場にあった走りができない馬は軒並み切った。

では切った馬の解説しよう。

6ルガル
まずこの馬の内に前目のポジションを取る馬が多く、内ラチ沿いを走らないと判断。そこでかなりの減点。
また、スタートに不安が残る馬で、前走こそ上手く決まったが、それまではスタートが悪くこの馬の特徴である高い乳酸抵抗力を発揮できていなかった背景がある。
内の馬より前に出て内ラチを確保しないと乳酸抵抗力を活かすこともできない馬場であったし、下げて内で脚を溜めたとしても最高速度比べでは馬券内に来れないと判断。色んな理由が複合的になり絶望条件だと思った。

14ママコチャ
二の足で鼻を叩く騎乗をすればこの馬の乳酸抵抗力を活かせるのではないかと思ったが、この日の川田騎手は脚を溜めて外に出す騎乗をして勝っていた。その騎乗を見てハイペースになってでも鼻を叩く騎乗はしないと思った。となると外外を回って最高速度のそこまで高くないこの馬では馬券内は厳しいと思った。能力はかなり高く評価していたが、騎手で切った。

2マッドクール
何年も引きずりそうなチョイスミス。ビッグシーザーが隣なので内ラチを取れないのではと考えたが、坂井騎手と吉田隼人騎手の積極性を考えればどう考えても買わなければならなかった。また内ラチを取れなかったとしても乳酸抵抗力が非常に高く、粘り込む走りで来ていた可能性が高い。
ただスローからの瞬発力勝負で内ラチ沿いを走らないとなるなら微妙と判断してしまった。どちらにしろトウシンマカオよりは上に取らないといけなかった。


こんな感じで考えていました。
買った馬も何頭か解説も。

1ビッグシーザー
ずっと最高速度負けしていたが乳酸抵抗力の高さは買っていた。積極的に騎乗してある程度乳酸抵抗力勝負になる可能性を考慮したが、吉田隼人騎手はそこまで積極騎乗はしないタイプ。騎手読みが間違っていたが、可能性は大いにあったと今でも思う。

3ナムラクレア
この馬場でも最高速度を発揮できるしパワーもあり、枠もよかった。どう考えても3着内には来ると思っていたが妙味がチラつきここを軸にできず。仕方ないといえば仕方ない。

13ウインカーネリアン
この馬場での能力は1番手評価をしていた。積極騎乗をすれば頭まであると思っていた。重馬場であれば基礎スピードも通用するだろうし、パワーも抜けている。ただ三浦騎手は陣営のコメント通りに走る事が多く、陣営コメントではハナを取らなくてもいいとコメントしていたため、ハナを取らないなら今の馬場ではかなり外外を回って最高速度比べになってしまう可能性があると判断。騎乗次第で1発もあるのはわかっていたためこの馬を軸にしてもよかった。
結果的にはビクターザウィナーが外に進路をとってそのせいで馬場の死んでいるところまで外に出てしまった事が敗因。こういうこともあるので競馬はおもしろい。
馬券は外れにはなるが、ここを軸にするのが正解だったと今でも思う。

10ビクターザウィナー
前走も時計のかかる馬場でスローからのロンスパ勝負で勝っているようにこの条件下では間違いなく向くと思っていた。テンのスピードもかなりあるのは分かっていたが、ハナを叩くほどというのは少し誤算。海外馬と日本馬の比較が難しいというのが出てしまった。一応紐にということで入れていた。騎乗によれば頭まであったかもしれないが、自分の分析力では紐までが限界かなと思う。

まとめ

大体こんな感じで毎レース予想しています。荒れるレースを少点数で当てるには全てがハマらないと厳しい。ただ最近はそこに面白みを感じている。当てにいくというよりは全てが完璧な予想という部分に面白みを感じて予想している。
当てにいくとなれば多くの可能性の部分にも手を出さなくてはならず、運要素がどうしても大きくなってしまう。自分の目を信じて限定的な馬券を買う事が、今自分が考えている競馬の面白さである。
ただ最近はあまり時間が取れず、予想文を丁寧に書くことが少なくなってきている。
自分の予想や考え方には絶対的な自信を持っているし、披露したい気持ちはあるが、承認欲求が満たされるか不安です。なので僕の承認欲求を満たすために面白い!為になる!と思ったらいいねを押してください。最近は有料noteもしておらず、売上のような数字になって分からないのでモチベーションが下がりつつあります。

どうか皆様の清きいいねをください。承認欲求を満たしてください(笑)さっと書いたので誤字脱字があればすみません。質問はXのリプでお願いします!

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