世界よ、ぼくを認めろ!さもなきゃくたばっちまえ!
高校をやめた。
別に悲観的になるような話じゃなくて。クラスのみんながわざわざ寄せ書きをしてくれたのに、ありがとうって言えなかった。、ごめんね。
やめた理由、一言にするのは難しいんだけど。
どうしても納得いかない学校のシステムみたいなものがあって、それをなんとか変えようとしたり、もしくはそのシステムに慣れようとしたり。してたら気持ち的に疲れてしまったのかなー。
でもネ、先生も友人たちもスゴク良い人たちだった。自分のめんどくさい部分に付き合わせてしまってもうしわけないくらい!
いまは通信制だからほとんどの時間を家で、自分の部屋で過ごす。学校でみんなが授業を受けている間、大学受験に向けて勉強することもできず、かといって盗んだバイクで走り出すこともできないまま。なんの生産性もなくてほんっとにおれっていてもいなくても同じだよなーなんて思いながら。
このくすぶった感情を8BEATに乗せて歌うことができていたらどんなにいいだろ。
なにか、なにかがんばるものがほしい。
あのロックスターは、小説の主人公たちは、どうやってこんな時間を乗り越えたのかしらん。
あああくっそう本当にむかつくんだ。僕は、ぼくはもっとロマンチックに生きたいのに。
明日の自分や、なにか大きいものへの勝利なんかを信じることもできずに、ただ誰もぼくを理解しようとしない現実に歯ぎしりするだけの日々がむず痒くてたまんない。
この気持ちをなんと言い表したらいいか知ってる人なんてきっといない。こういう経験を重ねて、言葉で表せるものがどれほど限られているのか、みんな知るようになるのだ。
けれどなんだかんだ言ったって、結局ぼくがずっと求めているものは、自分への理解者なんだ。たった一人でいい、から、がむしゃらにかっこいい何かを一緒に追い求めることのできる。すっごく趣味が合うよね、いっしょにバンドやろうか。あのマンガがおもしろいんだ、うちにきなよ途中まで持ってるからサ。なんて言えるような人がいたらいいよなあ、なんて、思うだけで一日が終わってく。ほんとに何日も終わってく。
だって壁しかみてないもん、最近は。
なにもしてなくて。
おなじ17でも
あのロックスターはもうバンドを組んでたし、あのヒーローはもうすぐ死んでしまうし、オリンピックで活躍する17歳だっているわけだよ。
もう志望校にA判定が出てたり、学校で毎日勉強してたりする17も、ネ。
それでもボクは壁見てるだけの17歳の自分を信じたいと思うよ。好きになりたい。
ほんとにほんとにほんとに、僕は僕のことを好きになりたいし、僕がロックスターじゃなくても、ジャンヌになれなくても、そのことを肯定したいんだよ。
良き理解者なんていなくてケッコウ。ぼくを取り巻く世界にセンスがないのなんていつものことなんだから。
やっぱり僕は正しいよ、ぼくの好きな映画や漫画やロックスターはいつだって最高だし、学校に楯突いた僕も、諦めて適応しようとした僕も、ほんとに素晴らしいと思うんだ。
だってそれって、自分がなるべく幸せになろうした結果なんだから!僕はあれ以上反抗した姿勢でいると心が持たないなって思った。だから自分の気持ちを穏やかに保つことを優先して、環境を変えるんじゃなくて適応しようとした。それを敗北とは言わせない。僕は自分のした選択を全面的に肯定する。
悲しくなるニュースから目を背けることも、自分の恵まれた環境や日常のありがたさを認めないことも、ぼくがぼくを幸せにするためならばそれが正解なんだ。間違ってるのはいつだって世界のほうなんだから。
神様おねがいぼくをゆるして
いや、そうじゃない
世界よ、ぼくを認めろ!さもなきゃくたばっちまえ!
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