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暗号資産と市場原理

金融取引に「Arbitrage 」という概念があります。裁定取引と訳されていますが、株式・為替・金利・商品等の市場間、現物・先物の価格差で利益を得る取引です。
仮想通貨を絡めた一種の「Arbitrage 」の対象が排出権に向かっている報道です。

金融業界では「投資家」「投機家」「投資銀行家(インベントメントバンカー)」などの『お金を増やすプロ』が存在しています。
私が外資系証券で仕事していた時期には、市場トレーダーやディーラーなどが花形職として超高額報酬を得ていました。その原資は「鞘取利益」です。
クリマの値上がり期待して「投資(投機)」し、短期的に売り抜けて「鞘取利益」を稼得する「投機筋」は相場に影響を与えますが、『仮想通貨』だからではありません。
資本主義市場だからです。
仮想通貨市場は「仮想市場」ではなく「実体ある資本市場」である事を理解した捉え方が大切です。

クリプト悪者意識を煽るのではなく、資本主義市場とは何かを理解することが肝要です。その上で「秩序ある市場」とその「社会意味」を正しく認識し、暗号資産市場の健全な発展を期待したいと思います。

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