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規模地震等災害時の在館 (在社)者・外出者の安否・所在確認センシング




日本各地で震度5以上の地震が頻発しています。首都圏直下型地震は「いつかは起きる」といわれながら平静が続いているものの、珠洲や鹿児島、千葉などでは家屋への被害が出るレベルの地震が発生と余震が続いています。

こういう時期にこそ、あらためて防災&レジリエンスの意識をリマインドさせるとともに、組織内では『リアル訓練』を実施してゆく事が大切です。

私が組織内の総務部長として活動していた時の経験と気づきをご紹介します。

『今、この瞬間に大規模地震が発生したとしたら.....!』 を想定して社内模擬訓練を行なったことがあります。
実践さながらのシナリオを用意し、私も「初動対応責任者」として訓練に臨んでいました。

実践訓練をして、最も悩ましく、また困った課題は従業員や家族の「安否確認」です。
外部の安否確認システムは導入してはいるものの、在社(在館)している社員、派遣スタッフ、業務委託スタッフ、役員を個人別に安否を確認し、外出している従業員の安否を迅速に確認することは、至難の仕事です。まぁ、普通の対応だと無理でしょう。

そこでスーパーセンシングの活用可能性を考えてみました。

どの企業でも、セキュリティ目的で従業員は、社員証を兼ねたセキュリティカードを携帯ないしネクストラップで携行されています。

このセキュリティカードには、様々な情報が詰め込まれているのですが、この中にソシオメトリックス視点(社員の行動分析に使える仕組みです)  をも兼ねた所在・行動確認ができるセンサーと高精度なGPS機能を組み込んでおけば(室内のセンサー感知装置も必要になりますが) 、一定のプログラムにより、在館、在社している従業員のリストをリアルタイムで認知することが可能になります。また、外出している従業員はGPS機能により所在が確認できます。


但し、この仕組みは個々人のプライバシーを脅かすことにもなりかねないリスクもあるので、扱い方には慎重を期すことが求められますが、危機対応時には極めて有用な手段となり得ます。 今後、「災害時の利用に限定」する事を取り決めて導入するのも一考です。
今まさに行動してゆく時かと!

余談ですが、現代社会で生活している私達の行動は、常に監視され得る状況にあります。街中にある防犯カメラ(国によってまちまちですがテロリスクげ高いところでは数十万台もの監視カメラが常時作動しているとのこと!) や軍事衛星から撮影される画像は、想像を超えるレベルです。

誰にも見られていないと思っていても、いざ(犯罪捜査や危機対応時等)となれば、私たちの行動はトレースされる、と認識しておくことが必要です。

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