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『エイジレス・ライフデザインイ』の心得ノート その36 『サービス工学』と『コンカレントエンジニアリング』を知ること

『サービス工学』( Service Engineering ) とは、サービスがもたらす価値や顧客満足を高め、またそのコストを低減する工学的手法を整備することにより、サービス産業に限らず、広義の人工物を製造する産業全体にとっての付加価値を増大することを目指す新しい実学領域、とされています(公益社団法人 精密工学会)

「感性工学」「人間工学」「認知工学」そして「サービス工学」、これからの人間中心の「場」つくりに大切なエンジニアリングです。中でも、私が注目し期待する領域では、「人間センシング」のテクノロジーの進化です。

私たちの暮らしのログや健康のチェックアンドフィードバック、そして幸福意識の自覚化をファシリテートできる「センシング」、少々硬い言葉で言えば、「観測技術分野」は、サービス現場や働く「場」における人の行動や環境の変化のセンシングを行うことです。

そして、「場」つくりや、各種事業の初期には、センシングの意味や注目すべき側面について前提を立てるための初期仮説策定の技術も重要になります。
初期仮説策定においては、 私が取り組んでいる『感性・五感メソッド』でも取り入れている心理学的・生理学的な手法を駆使して人を観察する技法が有効です。

最近では、CCE(Cognitive Chrono-Ethnography)やビジネスエスノグラフィ等の研究開発も広がりを見せており、期待しているところです。

また、モデリング技術においては、多くの業種でベイジアンネットワーク等によるモデル 化の実用化事例が増えることで、推定精度の向上が見込まれています。

人間を中心としたモデルに加え、環境とのインタラクションや物理的条件まで含めたシミュレーショ ン用の大規模モデルの実用化研究を、社会場つくりに応用してゆければ、必ずや「幸福社会」の実現に寄与するものと思っています。

私自身、エンジニアではないので、あくまでも、コンセプト話ししかできないのですが、だいたいの流れのイメージは以下のような感じです!

1. 観測:顧客のニーズ・満足度・ロイヤルティ調査技法、行動測定・記録技術

2. 分析:データマイニング技術

3. 設計:集団行動シミュレータ、プロセス可視化

4. 適用:ライフログの実用化技術、従業員の作業評価支援

「センシング」は応用範囲も広く、未来社会に実装してゆく取組は、これからのサービス工学の重要な役割だと思っています。

雑学の一つとしてサービス工学とコンカレントエンジニアリングの情報を!

https://algorithm.joho.info/zatsugaku/concurrent-engineering/

「ニューノーマル時代」に有用な知識情報の一つです。

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