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体系的「場」つくり理論シリーズ その42Chief Happiness Officer (CHO)の機能と職責


私は、近未来型マネジメントスタイルは「幸福価値創造経営」や「ソーシャル・キャピタルマネジメント」にシフトしてゆくと思っています。

MBAホルダーや社内パワーバランスに長けた「優秀」な人材も必要ですが、概念分解・分析能力や、「人間」に対する好奇心と柔軟な発想や思考ができる経営レベルの「人財」として CHO(Chief Happiness Officer)をCFOの並び配置する事が「場」つくりには必要と感じています。

今もCHO(Chief HR Officer)として活躍されている経営職はいますが、「H」をHRではなくHappiness とすることがポイントです。

Chief Happiness Officer の役割は、組織社会に於いて、人々を繋げ、思いを語り合い、新たな関係性を創造,構築してゆく経営職として、組織幸福の「場」を創造するデザイナーです。

これからの時代は、組織社会で働く人々の「幸福感受性」を高揚させる「場」をプロデュースし、人間社会の中で「社会時間」や「組織時間」、そして「交流時間」や「自由時間」の基本設計を「場」の中でデザインし、働く人々のモチベーション力を意志力にまで押し上げてゆく「ソーシャルハピネスデザイン」のスキルと経験値を持つチェンジリーダーが求められてきます。

組織社会集団を牽引してゆくトップマネジメントは、「事業ビジョン」を語ると共に、組織を支え価値を生み出す人々たちの「心の想い」に目を向けた「人心・人本ビジョン」をも語ることが大切です。
私が考える「人心・人本ビジョン」とは、「人事戦略」とは異なる概念です。

「人事戦略」とは、どちらかと言うと、働く人々を「管理・監督」して経営側の思いに合わせるように仕向けるもの!とのイメージがありますが、「人心・人本戦略」は、働く人々を「管理」するのではなく、自律的に価値創造意欲を高める「人間価値経営」とでもいうイメージです。

キーワードは「ハピネス」!

幸福感や幸福感受性を持ちまた高めて暮らせる社会の実現と、組織社会との関係性に於ける「組織時間」と「プライベート・自由時間」とのウェル・バランス!が大切です。
「働き方改革」で問われている事は、働く人々の幸福「場」つくり!ではないでしょうか。
意識変革は簡単ではありませんが、誰かが汗をかかなくては何事も変わりません。

今こそ、Chief Happiness Officer や総務人事FMに携わるプロフェッショナルの出番です。
一組織単位での取組には限界があります。
私は、CHOや総務人事FMの横連携を高め、その機能を有機的な社会ネットワークを構築する事で、単位組織を超えた日本社会の躍動を創り出してゆければと考えています。

-続く-

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