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体系的「場」つくりの理論シリーズ その16メディアを活用した「情報空間」の 設計思想


知識創造力の源である「知識力」や「アイデア力」は、コミュニケーション力に裏打ちされた情報力に経験値を乗じてそのキャパシティが決まります。

総務FM部門は、ナレッジワーカーの知識創造力向上を触発させるべく、「場」に於いてシームレスな情報・知識・知恵・知心を盛り上げてゆくコミュニケーション空間創りを工夫しなくてはなりません。

重要なポイントの一つは、溢れかえる(というより情報洪水といった感覚ですが)「情報」の質と量を適切にマネジメントしながら、メディア・コミュニケーションを活用する事です。過剰な情報は「百害あって一利なし」!
です。

情報力を高めるのに不可欠な情報媒体=メディア(media)の特徴を整理してみますしょう。
メディアは、そもそもは情報の記録、伝達、保管などに用いられる物や装置のことですが、コミュニケーションや知識のためのメディア活用が重要です。

知識創造に繋がるコミュニケーション・メディアの形態には、

1.マスメディア

マスメディアは特定少数の送り手が、何らかの情報を不特定多数の受け手に向けて伝達する際に用いられるものです。
テレビ、新聞、雑誌、ラジオ、などいわゆる報道に関わる諸機関ですが、その他に、映画、音楽、出版業界をここに含めることもあります。
マスメディアは、情報の独占、「事実」を演出することによる「真実」のバイアス化(まぁ表現の自由とされていますが...)や表現の手段の独占、ツリー構造など....の特徴があります。

2.ネットワークメディア
マスメディアに媒介された情報伝達を、1点を発信源とし多数の点を到達点とする構造になぞらえ、複数の送り手から複数の送り手へ情報が行き交うような仕組みを指して、「ネットワークメディア」と呼ぶことがあります。
インターネットやパソコン通信はその代表的な形態です。
インターネットは様々な用途に用いられるため、電子掲示板や電子メール、あるいはブログをネットワークメディアとし、不特定多数へ向けた情報発信であるウェブページについてはマスメディアに近いものと考える場合もあります。
同様に、テレビ放送も、個々の番組ひとつひとつについては、少数の送り手から多数の受け手へという構図になっていますが、チャンネル数の増加などによって、送り手が限定されている度合いが減っている傾向にはありますが。

3.パーソナルメディア
主に使い手が情報を発信したり、記録、編集したりするために用いられるものを「パーソナルメディア」と言うことがあります。
ブログやフェイスブックなどのソーシャルメディアはこのジャンルのメディアです。

4.双方向メディア 
メディアの特性として、インタラクティビティ、双方向性などと呼ばれる性質が注目されることがあります。
オンラインゲームやインターネットテレビ等がこのジャンルに入ります。

5.マルチメディア
そして文字、音声、映像、動画などを送るのに用いることができるメディアを指して「マルチメディア」があります。
You-Tubeなどのメディアです。

個々のナレッジワーカーは、自身の経験値から、これらメディアを活用し、知識量を増やしたり、発想力の支えにしています。

情報空間におけるコミュニケーション・マネジメントを行い、「個」から「組織」で活用出来る情報の「場」創りを考えてゆくことも、「コミュニケーション・アーキテクト&スペキユラティブデザイン」のベースを作る大切な視点の一つです。

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