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コミュニティマネジメントシリーズ その2「共同」と「協同」そして「協働」の違いを意識してコミュニティの本質を考えてみましょう



「共同」と「協同」そして「協働」の違いを意識してコミュニティの本質を考えてみましょう

「community」とは、共同体・共同社会・集団のことを意味する英語表現❗️と解説しているサイトもあります。

また、居住地域を同じくし、利害をともにする共同社会との解説や、町村・都市・地方など、生産・自治・風俗・習慣などで深い結びつきをもつ共同体。地域社会。などの捉え方もあります。

コミュニティの本質を考えてゆくにあたり、「共同」とは何かを考えてみましょう。
「協同」や「協働」との違いを意識してゆく事が大切です。

「共同」とは「複数人が同じ条件に立ち、物事を行うこと」を意味します。
「協同」とは「複数の人や団体が、力を合わせて物事を行うこと」を意味します。例えば、協同組合を結成するケース、
「協同組合」とは、個人や事業者が集まり『お互いに助け合う』組織のことです。
この『力を合わせて物事を行う』共同と、『お互いに助け合う』という協同との違いのニュアンスがコミュニティの本質を捉えてゆく事が大切です。

両者の違いは、2つの点から比較すると分かりやすいでしょう。

一つは「力を合わせるかどうか」です。
「協同」の方は、必ず皆で力を合わせます。なぜなら、「協同」は相互扶助を原則として、お互いの利益を増進するために行うからです。
一方で、「共同」の方は必ずしも力を合わせるとは限りません。皆が一緒に使用しているだけで「共同」と言えます。
もちろん、「共同」でも力を合わせることはありますが、「共同」の場合はあくまで「同じ条件にいた結果、力を合わせることもある」という意味です。極端な話、同じ条件にいれば、「仲が良くない者同士」「一切協力しない者同士」でも「共同」です。

そして「協働」とは、主に公的な機関等が『同じ目的のため』に、共に働くことを意味します。

さて、「コミュニティ」を共同体としてとらえるのか、あるいは協同体としてとらえるのか、はたまた協働体と考えるのか!

本シリーズは「コミュニティマネジメント」を考えてゆきますが、私が考える「コミュニティ」とは共同✖️協同✖️協働の社会「場」つくりであり、この「場」をアクティベートさせて『価値』を生み出す社会の時空間に仕立ててゆく活動を『コミュニティ・マネジメント』ととらえています。

会員数が1万人いるコミュニティも、地域単位のコミュニティやファンコミュニティも「存在」しているだけでは価値を生み出すことはありません。
誰かが、あるいはメンバー相互にコミュニティに対して「意志」と「意図」を注ぎ込み、コミュニティメンバーのわくわく創出を「企図」しながらサステナブルで魅力ある「場」をプロデュースしてゆく事が「コミュニティマネジメント」の本質です。

次回は「アクティブコミュニティ」の作り方についてお話しします^_^

-続く-

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