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「縁」を考えるシリーズ その2


『衆縁和合』の世界に生きる!

仏教には『衆縁和合』(しゅうえんわごう)という言葉があります。

人間始め、様々な存在が関わり合うことによって、我々の日常が成り立っているということをあらわしています。

全てのものは、色々な「条件」が「相乗作用」し、また「複合作用」し、そして「融合作用」して「ものごと」は成り立っているとの教えです。

世の中では、様々な「存在」が関わり合うと「摩擦」を生じることもあります。
特に難しいのは「人間関係」です。

組織社会の中でも、働いている人同士の関わり合いは、上手くゆくものばかりではありませんよね。

例えば、仕事の方針をめぐり、同僚や上司のと考え方が違う場合、相手の考えを「批判」して、自分の意見を主張すると、相手は心のゆとりを持てなくなり「聴く耳」を塞いでしまいます。それにも関わらず、一方的に主張を続けると、理解してくれない相手の人格にまで「批判」の矛先が向くようになり、相互の関係が気まずくなることがあります。

これはお互いに「自分が正しく、相手が間違っている」という決め付け(執着)、相手を認めようとしないがゆえの話です。

自分の意見を一方的に主張するのではなく、相手の立場や考え方も「受容」する心を持つ生き方が『衆縁和合』の心です。
『縁』を築いてゆく上でも大切な観点です。

組織「場」には様々な思惑や事情が渦巻いています。
「組織の大義」を曲折して解釈し、只管、自己の出世だけを考えているマネジャーの下で働く人々は、組織の中にある「思惑の渦」に巻き込まれてしまう犠牲者ともいえます。

組織をマネジメントする立場にある人たちは、今一度、「働く」とは!を考えてみる事、そして、何のためにに「働く」のか!を「哲学」する事が大切です。

私自身、組織を卒業して5年になります。
「組織」という閉鎖社会の中で、「我が社の利益」を追求していた時代が懐かしく思える境地に入ってきました。

組織の幸福(発展と儲け)を軸とした視点から、「社員や個々人の幸福」を起点として、個がハッピーになれば組織もハッピーになる可能性が生まれ、組織のハッピーが相乗的に組み重ねてゆくことなれば「社会がハッピー」なります。
「社会がハッピー」なればその先は『地球がハッピー(人類がハッピー)』になるはずです。

『衆縁和合』の意識を持って「幸福社会創造』をプロデュースしてゆきたいと思います。

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