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「エイジレス・ライフデザイン」の心得ノート その42 「もったいない」を意識した環境経営と人生設計!

日本社会は豊かになりました。
新しいものを是とし、古いものは捨ててしまう「スクラップ&ビルド」の合理主義的意識の背景には、常に「コスト」視点が問われてきました。

『古いものを維持するコストより、それを廃棄(スクラップ)して、新しく作った方がコストパフォーマンスが良い...!」といった話しは、どの組織社会でも聞くこと。

この意識どう思われますか?

私は、物の価値は「新」だけで測れるものではなく、「古」の価値や、「もったいない」精神をも価値尺度として考えるべき時代となっていると思っています。

今の世の中、不用品は捨てる文化が根付いています。
「断捨離」も大切ですが、全てスクラップ&ビルドはもったいない!...と考えるのもエイジレス・ライフデザイン思考には大切な視点です。

「もったいない」の意味は、敢えて言うなら「まだ価値があるのものを、価値の無いものと見なして処分してしまう時の思い」とでも言うのでしょうか。

英語には、日本語の「もったいない」という概念の言葉がありません。
もちろん「無駄」の意味とした「Wasteful 」
はありますが、「もったない」の意味合いとはちょっと違います。

「もったいない」は日本人の感性から生まれた意識かもしれません。

Wikipedia によると、

-Quote-
「物体(もったい)」とは、元来は仏教用語である。また、「勿体無い」は、もともと「不都合である」、「かたじけない」などの意味で使用されていた。現在では、それらから転じて、一般的に「物の価値を十分に生かしきれておらず無駄になっている」状態やそのような状態にしてしまう行為を、戒める意味で使用される。
-Unquote-

とあります。
そして、物を節約し、倹約してつつましい生活を良い行い とする儒教の教えからくる言葉でもあります。

今の世の中、物が豊かになった反面,心が貧しくなったといわれています。
「無駄使い」など物を大切にしない人が たくさんいます。「もったいない」とは、「節約 と愛おしみの心」とも言えます。

私は「環境経営」とは、SDGsの理念を理解するだけではなく、私たち日本人が持っている「もったいない」の意識を今一度見つめ直す活動であり、私たち一人ひとりの人生設計&デザインに大切な「物を愛おしむ心」である「もったいない」の意識を持ち続けたいと思っています。
これもエイジレス・ライフデザインの心得です。

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