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『テレワーク』の落とし穴に注意しましょう!  総務人事プロの心得ノート

全国に「非常事態宣言」が出されました。
「自粛」レベルの範囲を全国に広げないことには、人流れが止められない現実への追加対応は必要と思います。(タイミングがやや遅かった感もありますが....)

さて、働く人々にとって、出勤ができないステイホーム状況は暫く続くと思われます。
一方、出社しないと仕事にならない方々は、感染リスクに不安を抱えてお勤めしなくてはなりません。

私たちにとって、接触機会を80%減らす日常は未体験ゾーンです。

誰もが考える行動が『テレワーク』!
確かに現状に適した働き方です。

私もこの10日間は在宅テレワークを体験しましたが、思った以上に志事活動ははかどりましたが、気をつけなくてはならない点も見えてきました。

それは、
・時間の流れにメリハリがなくなること

・Zoomなどのweb会議ツールは便利な反面、目の疲れや機械音質が聴き感触ストレスになる事

・サーカディアンリズムが乱れがち

・食事をしっかり三食とれる良さとその分ウェイトが増え気味!

そして、

・活動の環境が、所謂『労働衛生管理』基準にそぐわないこと。

いたし方ないと思いますが、この状況下、雇用者(企業等)の責任範囲をきちっと認識しておく事が大切です。
特に、人事総務プロにとっての必須知見をFMプロフェッショナルから教示いただきましたので、いかにご紹介します。

まあ、なかなか遵守するのは難しいかもしれませんが!

【参考】

厚生労働省より新たな
「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」
( https://www.mhlw.go.jp/content/000539604.pdf )
( https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-60/hor1-60-23-1-0.htm )

次のような点に留意することとされています。

(一部抜粋)

・照明および採光
 (1)室内は、
   できるだけ明暗の対照が著しくなく、
   まぶしさを生じさせないようにすること。

(2)ディスプレイを用いる場合の
  ディスプレイ画面上における照度は
  500ルクス以下、
  書類上およびキーポード上における照度は
  300ルクス以上とすること。

   また、ディスプレイ画面の明るさ、
  書類およびキーボード面における明るさと
  周辺の明るさの差は
  なるべく少なくすること。

 (3)ディスプレイ画面に
   直接また間接的に
   太陽光等が入射する場合は、
   必要に応じて
   窓にブラインドまたはカーテン等
   を設け、
   適切な明るさとなるようにすること。

・グレア(※)の防止
 (1)ディスプレイについては、
   必要に応じて次に掲げる措置
を講ずること等により、
   グレアの防止を図る。

 (2)ディスプレイ画面の位置、
   前後の傾き、左右の向き等を調整させること。

 (3)反射防止型ディスプレイ画面を用いること。

    ※グレアとは、
     不快感や物の見えにくさをともなう
     まぶしさのこと。
     眩輝(げんき)、眩惑(げんわく)。

・騒音の低減措置
 VDT機器および周辺機器から
 不快な騒音が発生する場合には、
 騒音の低減措置を講ずること。

・その他
 換気、温度および湿度の調整、
 休憩等のための設備等について
 事務所衛生基準規則に定める措置等
 を講ずること。

会社内であれば、
これらのことに配慮しやすい環境にありますが、
自宅となると、なかなか把握・管理はしづらい状況にあります。

労働者がテレワークを行う場合であっても、
会社は、その作業環境や健康に配慮しなければならないので留意が必要。

テレワーク実施前には
「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」に基づき、労働者に作業環境のアンケートを取ったり、チェックシートを配布するなどの対策が考えられます。

テレワーク実施中は、作業前後のヒアリングなどにより、労働者の心身の健康に配慮する必要があることを総務人事プロは心得ておく事が大切です。

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